英語の基礎中の基礎であるbe動詞の解説をしていきます!
まずはbe動詞を理解することが,今後の英語学習を大きく左右していきます。しっかりと押さえていきましょう!
動詞とは
「be動詞」とは何なのかを説明する前に「動詞」について簡単に説明します。
英語における動詞とは,「動作」や「状態」を表します。
そして英語では動詞が2種類存在します。「be動詞」と「一般動詞」です。
また1文の中で動詞は1個だけ,必ず使わないといけません。1個も使わないのはダメですし,2個以上使うのもダメです。
動詞が0個もしくは2個以上だと,相手に意味が伝わらなくなってしまうからですね。
例えば「私は昨日カレーを」「私は昨日カレーを作った食べた」といった文章は,文章として成立してないですよね。文脈などから察することは出来るかもしれませんが,文としては少なくとも不成立です。
つまり,英語では「be動詞」か「一般動詞」のどちらか一方を,必ず1個だけ使って英文を作らなければなりません。
そして「be動詞」を使っているのか「一般動詞」を使っているのかによって,英文の作り方は変わってきます。
ではここから「be動詞」とは何なのか,そしてどのような意味があるのか,「be動詞」を使った英文はどうやって作るのかを解説していきます。
be動詞とは
まずbe動詞とは何なのかですが,be動詞とは“am,is,are”のことです。英語を習い始め方はまずこの3つがbe動詞だと覚えればOKです。
もう少し先に進んでいるという方は以下の点まで覚えましょう。
そしてbe動詞はこれだけしかありません。これら以外の動詞はすべて一般動詞となります。
では,be動詞にはどういった意味や役割があるのかをここから説明していきます。be動詞には大きく3つの意味・役割が存在します。
①be動詞の前後をイコールで結びつける
➁形容詞とセットにして,主語の状態や性質などを表す
③「~がある・いる」といった主語の存在を表す
以上がbe動詞の意味・役割となります。1つずつ見ていきましょう。
be動詞の前後をイコールで結びつける
これが英語学習で,最初に習うものになります。
大体最初は“I am a student.”といった表現から習いますよね?
そしてこの文ではbe動詞の1個目の役割である,「be動詞の前後をイコールで結びつける」が用いられています。
be動詞“am”によって,前の“I”と後ろの“a student”が結びつけられていますね。
そのため“I = a student”となり,これを日本語にすると「私=生徒」つまり「私は生徒です」となります。
時々be動詞は「~だ・です」と訳すと書いてあることもありますが,これは前後をイコールで結んだ場合,日本語訳すると「~だ・です」といった訳が1番当てはまるよね,ということです。
よく聞く例文として“This is a pen.”もありますが,これも“This(これ) = a pen(ペン)”になるので,日本語訳すると「これはペンです」になるということです。
形容詞とセットにして,主語の状態や性質などを表す
2つ目の役割です。形容詞とは名詞を修飾する働きがある,「状態・性質」などを表す言葉です。
例えば“happy(嬉しい)”や“hot(暑い)”などです。
そしてbe動詞はこの形容詞とセットで使うことで,主語がどういった状態や性質なのかを表現することができます。例文を見ていきましょう。
“I am happy.” 「私は嬉しいです」
“That book is interesting.” 「あの本は面白いです」
“My friends are kind.” 「私の友達たちは優しいです」
上記3つの英文はすべてbe動詞の後ろに形容詞が来ていて,主語の状態や性質を表していますね。
また,”I am very happy.”のように,形容詞の前に副詞が入ることもあります。
副詞は名詞以外を修飾する働きがあり,この場合は形容詞を修飾しています。
今回の文でいうと「私はとても嬉しい」となります。
「~がある・いる」といった主語の存在を表す
最後がbe動詞そのものにしっかりと意味があるパターンです。
例文を見た方が早いと思うので,以下に例文を挙げます。
“They are in the park.” 「彼らは公園にいます」
“A ball is in the box.” 「ボールが箱の中にあります」
上記の英文はすべて,主語がどこにいる・あるのかという存在を表しています。
この意味の場合は,be動詞の後ろに場所を示す言葉が来ます。
be動詞を使った文の作り方
ここまででbe動詞の意味と役割を説明してきました。次はbe動詞を使った英文の作り方です。
ふつうの文(肯定文),否定文,疑問文をそれぞれ,現在形と過去形に分けて説明していきます。
文の作り方を学ぶ前に,be動詞の使い分けを理解していきましょう。
be動詞の使い分け
最初に説明した通り,be動詞は現在形で3つに分かれます。“am,is,are”の3つですね。
そしてこれらは主語によって使い分けていきます。以下に使い分けをまとめます。
このようになります。このルールは一般動詞に三単現の”s”を付けるときのルールと似ているので,セットで理解しちゃいましょう!
“am,is”は”was”に,”are”は”were”に変えれば過去形の文章にすることができます。
ではこれらを踏まえて英文の作り方を見ていきましょう。
ふつうの文(肯定文)の作り方
英文の語順は「主語+be動詞」となります。以下に日本語の文を3つ挙げるので,英語に直してみてください。
①「私は中学生です」
➁「私たちは学校にいます」
③「その本は難しいです」
英文にできましたか?習っていない単語がある場合はしょうがないですし,分からなくてもこれから練習していけばいいので大丈夫です!では解説です。
①は「私=中学生」という形になっていて,主語が”I”なのでbe動詞は”am”を使ってあげます。
答えは“I am a junior high school student.”となります。
“I am”は省略して“I’m”としてもOKです。
➁は「いる」という存在を表す文なので,これもbe動詞で表現できます。
主語が”we(私たちは)”と複数形なのでbe動詞は”are”を使ってあげます。
答えは“We are at school (in the school).”となります。
“are”の短縮形は‘reとなります。そのため“We’re”としてもOKです。
③は「難しい」という性質を表す文です。
主語が”The book(その本)”なのでbe動詞は”is”を使ってあげます。
答えは“The book is not difficult.”となります。
“is”の短縮形は‘sとなります。ただ,基本的に短縮形は代名詞に使うことが多いです。
また,上記の文を過去形にしたいときは,“am,is”は”was”に,“are”は”were”に変えればOKです。
その場合の答えは以下の通りです。
①”I was a junior high school student.”
➁”We were at school (in the school).”
③”The book was difficult.”
否定文の作り方
否定文の作り方は簡単です。be動詞に”not”を付けるだけで完成です。
ちなみに短縮形はbe動詞にn’tを付けてあげます。例えば“are not”なら“aren’t”となります。
では先ほどの文章を否定文にしてみましょう。
①「私は中学生ではありません」
➁「私たちは学校にいません」
③「その本は難しくないです」
①I am not (I’m not) a junior high school student.
➁We are not (aren’t) at school (in the school).
③The book is not (isn’t) difficult.
また,これらの文を過去形にしたい場合はbe動詞を過去形にすればOKです。
①と③は“am”と”is”を”was”に,➁は“are”を”were”にして“not”を付けましょう。
疑問文の作り方
疑問文も簡単です。be動詞を文の先頭に持ってきてあげます。
答え方は,「あなた」に対しては「私」で,それ以外では対応する代名詞を使って答えます。そしてbe動詞を使った疑問文にはbe動詞を使って答えます。
では先ほどの文章を疑問文にしてみましょう。①と➁は「私」を「あなた」に変えています。
①「あなたは中学生ですか?」
➁「あなたたちは学校にいますか?」
③「その本は難しいですか?」
①をまずふつうの文で考えてみましょう。
「あなたは中学生です」は“You are a junior high school student.”となりますね。
そして疑問文はbe動詞を先頭に持ってくるので,“Are you a junior high school student?”となります。
答えは“Yes, I am.”か“No, I’m not.”ですね。
「あなた」で聞かれているので「私」で答えます。
➁をふつうの文にすると「あなたたちは学校にいます」となり,英語では“You are at school.”ですね。
これを疑問文にすると“Are you at school?”となります。
答えは“Yes, we are.”か“No, we aren’t.”となります。
「あなたたち」で聞かれているので「私たち」で答えます。
③をふつうの文にした「その本は難しいです」は“The book is difficult.”で,これを疑問文にすると“Is the book difficult?”となります。
答えは“Yes, it is.”か“No, it isn’t.”となります。
「その本」という三人称単数の「もの」で聞かれているので,“it (それ)”を使って答えます。
過去形はbe動詞を過去形にすればOKです。③は“is”を”was”に,①と➁は“are”を”were”にしましょう。
be動詞 まとめ
以上がbe動詞の解説となります。
繰り返しになりますが,be動詞は英語の基礎中の基礎です。ここを確実に理解できるかどうかが,今後の英語学習に大きく影響します。
今のうちに必ず理解しておきましょう!何かわからないことがあったら,コメントやお問い合わせフォームからお気軽にご連絡くださいね。
また,be動詞と一般動詞の練習問題も用意しています!ぜひ練習してみてください!
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