<英文法解説>一般動詞と三人称単数現在

文法

この記事では一般動詞の使い方と,三人称単数現在形について解説していきます!

英語の基礎となるとても大切な内容です。ここでつまづいて英語が分からなくなり,嫌いになってしまう人がたくさんいるので,今のうちにしっかり理解していきましょう!

また,「be動詞」と「一般動詞」の違いを理解しないといけません。

be動詞については以下の記事で詳しく解説しているので,あわせてご覧ください!

>>be動詞の使い方

一般動詞とは(be動詞との違い)

そもそも英語では動詞が2種類存在します。「be動詞」「一般動詞」です。

では一般動詞とはどういう動詞なのかというと,「食べる」「書く」「持っている」など,特定の動作や状態を表すものになります。

ただ,このような定義を覚えるよりも「一般動詞=be動詞以外の動詞」と理解してしまえばOKです。

そしてbe動詞との違いは,一般動詞にはそれぞれに固有の意味があるという点です。

例えば”eat”は「食べる」,”run”は「走る」というように,それぞれが固有の意味を持っていますよね。

一方でbe動詞には固有の意味というものはありません(※「いる,ある」と訳すときは例外です)

be動詞は,

➀be動詞の前後をイコールでつなぐ

➁be動詞と形容詞のセットで,主語の状態や性質を表す

という役割を持つ動詞です。だから一般動詞のように固有の意味はありません。

これが「be動詞」と「一般動詞」の違いになります。

つまり,「イコール関係の文」や「主語の状態・性質を示す文」を作りたいときは「be動詞」を使います。

「食べる」「見る」などの「特定の動作を含む文」を作りたいときは,その意味を持つ「一般動詞」を使うということです。

文法用語の解説

一般動詞を使った現在形の文は作り方が2パターンあります。過去形の文の作り方は別記事で解説します。

現在形の文を作る場合,主語によって作り方が変わります。

ただ,まずは文の作り方を理解するうえで必要な文法用語から説明していきます。理解できている方は読み飛ばしてOKです。自分に必要だと思う箇所の説明を見てください。

主語とは

まず主語とは,その文において「~は・が」にあたる文の主人公のことです。

「彼は面白い」なら主語は「彼」,「海は広い」なら主語は「海」,「トムが走った」なら主語は「トム」ですね。

また日本語の特徴として,日本語では主語を省略できます

例えば「昨日は図書館に行った」のような表現もできます。この場合の主語は文脈から推測して考えます。もし「昨日どこ行ったの?」という質問に対しての答えだとしたら,主語は「私」になりますね。

一方で,英語では主語は原則省略することができません。また,基本的には文の先頭に置かれることが多いです。

人称とは

人称とは,話し手・聞き手・第三者のことを表す言葉です。一人称・二人称・三人称の3つがあります。そしてそれぞれ,単数と複数でも区別されます。

一人称とは「自分」のことで,英語では“I”になります。

“we”“Tom and I”のように「自分を含む複数」の場合は一人称複数となります。

二人称とは「相手」のことで,英語では“you”になります。

“you(あなたたち)”“Tom and you”のように「相手を含む複数」の場合は二人称複数となります。

三人称とは「自分と相手以外」のことで,例えば“he”“it”“my mother”などです。

“they(彼ら,それら)”など「自分と相手を含まない複数」の場合は三人称複数となります。

時制(現在形)とは

最後に時制についてですが,時制とは「いつの出来事なのか」を表す文法用語です。

そして英語の文の時制は大きく現在形・過去形・未来形の3つに分かれます。

現在形(現在時制)は,その名の通り「現在の動作や状態」のことや「今の習慣」などを表します。

主語が一人称・二人称・複数形のときの一般動詞を使った文の作り方

ふつうの文の作り方

語順は基本的に「主語 一般動詞~.」となります。一般動詞は特にいじることなく,そのままの形で使えばOKです。

ではそれぞれ例文を挙げていきます。

I play soccer. 「私はサッカーをします。」

We study English.「私たちは英語を勉強します。」

否定文の作り方

主語が一人称・二人称・複数形のときは,「主語 don’t(do not) 一般動詞~.」というように一般動詞の前に”don’t(do not)”を置いてあげます。

先ほどの文を否定文にすると以下の通りです。

I don’t play soccer. 「私はサッカーをしません。」

We don’t study English.「私たちは英語を勉強しません。」

疑問文の作り方

主語が一人称・二人称・複数形のときは,「Do 主語 一般動詞~?」というように文の先頭に”Do”を置いてあげます。

答えるときは”Yes”なら”Yes, 主語 do.”,”No”なら”No, 主語 don’t.”と答えます。

例文を挙げます。

Do you play soccer? ー Yes, I(we) do. / No, I(we) don’t.

「あなた(たち)はサッカーをしますか。」―「はい,します。/ いいえ,しません。」

Do they study English? ー Yes, they do. / No, they don’t.

「彼らは英語を勉強しますか。」―「はい,します。/ いいえ,しません。」

1文目の答えで“we”もOKとしている理由は,“you”には「あなたたちは」という複数を指す意味もあるからです。

主語が三人称単数で現在形のときの一般動詞を使った文の作り方

主語が「三人称単数形」「現在形」であることをまとめて「三人称単数現在」と言います。略して「三単現」と言うことが多いです。

そして「三人称単数現在」の文で一般動詞を使う場合は,一般動詞にsを付けないといけません。

この“s”のことを「三単現のs」と呼びます。

まず「三単現のs」の付け方を解説します。

三単現の”s”の付け方

三単現の”s”の付け方には全部で3つのルールがあります。

一般動詞の最後の方のアルファベットによって”s”の付け方は変化します。では1つずつ見ていきましょう。

“s”を付けるだけ

まず最も基本的な“s”を付けるだけというパターンです。ほとんどの一般動詞がこのルールに当てはまります。

play→plays,eat→eatsといった具合です。

“es”を付ける

一般動詞の最後のアルファベットが“s,o,x,sh,ch”で終わる場合,“es”を付けてあげます。

名詞の複数形を作るときのルールと同じですね。以下に例を挙げておきます。

miss→misses,go→goes,wash→washes,teach→teaches

“y”を”i”にかえて”es”を付ける

一般動詞の最後のアルファベットが“子音+y”で終わる場合,“y”を”i”にかえて”es”を付けます。

子音とは母音以外のことで,母音“a,i,u,e,o”の5つのことです。以下に例を挙げておきます。

study→studies,try→tries,cry→cries

注意してほしいのが,”子音+y”で終わる場合のみというところです。

例えば“play”“y”で終わっていますが,その前のアルファベットが母音の“a”になっています。そのため今回のルールは適用されず,ただ“s”を付けて“playsとなります。

ではここから文の作り方を説明していきます。

ふつうの文の作り方

語順は基本的に「主語 一般動詞~.」となりますが,一般動詞には「三単現のs」が必要になります。

He plays soccer.「彼はサッカーをします。」

Tom studies English.「トムは英語を勉強します。」

否定文の作り方

主語が三人称単数のときは,「主語 doesn’t(does not) 一般動詞の原形~.」というように,一般動詞の前に”doesn’t(does not)を置き,さらに一般動詞は原形に直します。

先ほどの文を否定文にすると以下の通りです。

He doesn’t play soccer.「彼はサッカーをしません。」

Tom doesn’t study English.「トムは英語を勉強しません。」

もともと一般動詞に付いていた三単現の”s”は外して原形に戻すのを忘れないように要注意です。

疑問文の作り方

主語が三人称単数のときは,「Does 主語 一般動詞の原形~?」というように文の先頭に”Does”を置いてあげます。

答えるときは”Yes”なら”Yes, 主語 does.”,”No”なら”No, 主語 doesn’t.”と答えます。

例文を挙げます。

Does he play soccer? ー Yes, he does. / No, he doesn’t.

Does Tom study English? ー Yes, he does. / No, he doesn’t.

否定文と同じく,もともと一般動詞に付いていた三単現の”s”は外して原形に戻すのを忘れないように要注意です。

また,2文目の答えで“Tom”“he”になっている理由は,英語は同じ表現を繰り返すことを嫌い,2度目は代名詞に置き換えるようになっているからです。

一般動詞と三人称単数現在のまとめ

以上が一般動詞と三人称単数現在の解説となります。

be動詞と一般動詞の違い,「三単現のs」が必要な時とそうでない時の違いを確実に押さえましょう!

ここが理解できると,周りと差をつけられますよ!

何か分からない点や他に解説してほしい点があれば,お気軽にコメントしてください!

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コメント

  1. あおそそ より:

    中学生です。
    とても参考になりました!
    ちなみに誤字っている部分がありましたよー

    ”「一般動詞=be動詞以外の動詞」と理解していまえばOKです。”
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