光村図書 中学3年生 Here We Go! Unit6-1,6-2で習う 分詞の解説をしていきます!
分詞とは
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現在分詞
先ほど説明したように,現在分詞は動詞のing形で「~している,~する」という意味で名詞を修飾します。「走っている少年」「日本に住んでいる兄」といった具合です。
では文の作り方ですが,分詞1語で名詞を修飾する場合は名詞の前に,分詞を含む2語以上で名詞を修飾する場合は名詞の後ろに分詞を置きます。実際に例文で確認していきましょう。
「あの少年は私の弟です。」→「あの走っている少年は私の弟です。」
最初の文は“That boy is my brother.”ですね。この文章をもう少し詳しくしたのが2つ目の文で,「走っている少年」というように「少年」が具体的に説明されています。「ある動作をしている名詞」という形なので現在分詞を使って表現します。まず”run(走る)”を“running”に変えてあげます。そして今回は“running(走っている)”1語で修飾しているので,修飾する名詞”boy”の前に現在分詞を置いてあげます。つまり“running boy”となります。
“That running boy is my brother.”
これが完成した文章となります。では続いて2語以上で修飾するパターンです。
「私の兄はサッカーが好きです。」→「日本に住んでいる私の兄はサッカーが好きです。」
最初の文は“My brother likes soccer.”ですね。この文章をもう少し詳しくしたのが2つ目の文で,「日本に住んでいる兄」というように「兄」が具体的に説明されています。先ほどと同じく「ある動作をしている/する名詞」という形なので現在分詞を使って表現します。まず”live(住む)”を“living”に変えてあげます。そして今回は“living in Japan(日本に住んでいる)”と2語以上で修飾しているので,修飾する名詞”brother”の後ろに現在分詞のかたまりを置いてあげます。つまり“brother living in Japan”となります。
“My brother living in Japan likes soccer.”
これが完成した文章となります。基本的には2語以上で修飾するパターンが多いです。
ちなみに分詞は名詞を修飾するので,関係代名詞と同じ役割です。そのため関係代名詞を使って書き換えることも可能です。今作った2つの文を関係代名詞を使って表現すると以下のようになります。
“That running boy is my brother.”
→“That boy who is running is my brother.”
“My brother living in Japan likes soccer.”
→“My brother who lives in Japan is my brother.”
※”live”や”know”,”like”などの状態を表す動詞は,基本的に進行形の形になりません。そのため”is living”ではなく”lives”となっています。
以上が現在分詞の説明となります。
過去分詞
続いて過去分詞の説明です。過去分詞は動詞の過去分詞形で「~される,~された」という意味で名詞を修飾します。「壊された窓」「フランスで作られた腕時計」といった具合です。
では文の作り方ですが,ルールは先ほど説明した現在分詞と同じです。分詞1語で名詞を修飾する場合は名詞の前に,分詞を含む2語以上で名詞を修飾する場合は名詞の後ろに分詞を置きます。実際に例文で確認していきましょう。
「あの窓を見てください。」→「あの壊された窓を見てください。」
最初の文は“Look at that window”ですね。この文章をもう少し詳しくしたのが2つ目の文で,「壊された窓」というように「窓」が具体的に説明されています。「ある動作をされる/された名詞」という形なので過去分詞を使って表現します。まず”break(を壊す)”を“broken”に変えてあげます。そして今回は“broken(壊された)”1語で修飾しているので,修飾する名詞”window”の前に過去分詞を置いてあげます。つまり“broken window”となります。
“Look at that broken window.”
これが完成した文章となります。では続いて2語以上で修飾するパターンです。
「私の兄は腕時計を買いました。」→「私の兄はフランスで作られた腕時計を買いました。」
最初の文は“My brother bought a watch”ですね。この文章をもう少し詳しくしたのが2つ目の文で,「フランスで作られた腕時計」というように「腕時計」が具体的に説明されています。先ほどと同じく「ある動作をされる/された名詞」という形なので過去分詞を使って表現します。まず”make(を作る)”を“made”に変えてあげます。そして今回は“made in France(フランスで作られた)”と2語以上で修飾しているので,修飾する名詞”watch”の後ろに現在分詞のかたまりを置いてあげます。つまり“watch made in France”となります。
“My brother bought a watch made in France.”
これが完成した文章となります。過去分詞を使った表現も基本的には2語以上で修飾するパターンが多いです。
また,これも現在分詞と同じですが,関係代名詞を使って書き換えることも可能です。今作った2つの文を関係代名詞を使って表現すると以下のようになります。
“Look at that broken window.”
→“Look at that window which(that) is(was) broken.”
“My brother bought a watch made in France.”
→“My brother bought a watch which(that) was(is) made in France.”
※過去分詞は現在か過去かという時制の区別がないので,文脈に合う方で訳してあげます。そのため関係代名詞を使った文では,”is”と”was”のどちらも答えとして書いています。
以上が過去分詞の説明となります。
最後に現在分詞と過去分詞の見分け方について説明します。
現在分詞と過去分詞の見分け方
ここまで現在分詞と過去分詞を使った表現のしかたを説明してきましたが,分詞の問題では,文章に合わせて動詞を現在分詞か過去分詞に書き換えなさい,という問題がよく出ます。例えば以下のような問題です。
1. The man (stand) over there is my English teacher.
2. He has a cat (call) Tama.
3. This is a (break) toy.
かっこの中の動詞を書き換えるとしたら,それぞれ現在分詞と過去分詞のどちらになるでしょうか。少し考えてみましょう。
では解説です。
現在分詞と過去分詞の簡単な区別のしかたとしては,日本語の意味を考えることです。「~している/する名詞」が当てはまれば現在分詞,「~される/された名詞」が当てはまれば過去分詞となります。
1番は「あそこで立っている男性」という訳が当てはまりますよね。そのため現在分詞の”standing”に書き換えてあげればOKです。
2番も同じように考えて,「タマと呼ばれる猫」という訳が当てはまるので,過去分詞の”called”に書き換えてあげます。現在分詞にすると「タマを呼んでいる猫」となってしまいます。
では3番ですが,これは日本語にしたとき「壊れたおもちゃ」となります。この「壊れた」というのが現在分詞なのか過去分詞なのか少し判断しづらいですよね?こういった場合は,分詞によって修飾されている名詞がその動作を行えるのか・行えないのか,という視点で考えると分かりやすいです。
現在分詞は「~している名詞」という意味なので,修飾される名詞がその動作を行う,ということになります。そのため,修飾される名詞がその動作を行うことができないとおかしいわけです。
そこで今回の「壊れたおもちゃ」ですが,「おもちゃ」が「壊す」という動作を行えるのか・行えないのかで考えてあげます。当然おもちゃは何かを壊すという動作はできないので,現在分詞は当てはまりません。よって過去分詞の”broken”が正解となります。
このように分詞を区別する問題はよく出てくるので,考え方をまとめておきます。
- 日本語訳した時にどっちが当てはまるか考える
- 1で判断が難しかったら,修飾される名詞がその動作を行えるのかどうかで考える
上記の手順で考えてあげるようにしましょう。
分詞のまとめ
何か分からない点や他に解説してほしい点があれば,お気軽にコメントしてください!

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