<英文法解説>最上級

文法

光村図書 中学2年生 Here We Go! Unit7で習う 比較のうち最上級を解説をしていきます!

文法問題,英文読解,リスニングと,あらゆる場面で登場する文法です。この機会にしっかりと理解していきましょう!

>中2Here We Go! 比較級

>中2Here We Go! 「同級比較」

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比較とは

「比較」とは言葉通り,「AとBでどちらの方が~」や,「〇〇の中で1番~」「AとBは同じくらい~」のように,あるものが別のものと比べてどれくらいの状態・性質・様子なのかを表します。
つまり形容詞副詞を使って表現します。
そして英語においては,「比較」の表現が以下の3つに分かれています。
1.2つのものを比べて,その差を表現する「比較級」
2.ある範囲の中で1番であることを表す「最上級」
3.2つのものが同じくらいのものであることを表す「同級比較」
この記事では2つ目の「最上級」を解説していきます。ぜひ最後まで読んで,比較表現をマスターしていきましょう!
 

最上級の作り方

まず最上級の作り方からです。最上級とは言葉通り,例えば「私はクラスの中で一番背が高い」のように,3つ以上のものの中で1番であることを示す表現です。
では英文にするとどうなるでしょうか?
最上級の文では,その文で使う形容詞か副詞を最上級という形に変形させる必要があります
形容詞と副詞の何も付いていないもともとの形を「原級」と言います。動詞でいう「原形」と同じイメージです。
動詞も過去形・過去分詞形というように形を変化させて使いますよね?それと同じことを形容詞と副詞でもやります。
では原級を最上級に変化させる場合はどうするかというと,形容詞・副詞の語尾に”est”を付けます。そして”est”の付け方には4つのルールがあります。
また,“est”を付けずに比較級を作るパターン,形容詞・副詞が不規則変化をするパターンもあります。
今回は“est”の付け方4つと,”est”を付けずに比較級を作るパターンの合計で5つをまとめて紹介します。
不規則変化は別の記事で解説していきます。
では早速見ていきましょう!

“est”を付ける

まずは最もシンプルなルールです。基本的にはこのルールで作ります。以下に例を挙げておきます。

tall→tallest,old→oldest,hard→hardest

“e”で終わる場合は”st”だけ付ける

このルールは動詞の三単現の”s”や過去形のときと似ていますね。以下に例を挙げます。

large→largest,nice→nicest,late→latest

“子音+y”で終わる場合は”y”を”i”に変えて”est”

このルールも動詞の変化とほとんど同じです。子音は母音(a,i,u,e,o)以外ですね。以下に例を挙げます。

happy→happiest,easy→easiest,early→earliest

“短母音+子音”で終わる場合は子音を重ねて”est”

短母音とは発音する際に伸ばさずに発音する母音のことです。そしてこのルールは,動詞にingを付けるときのルールと同じように考えればOKです。

例えば,”run”の”u”の部分は「ア」と短く発音して「ラン」となりますよね?「ラーン」と伸ばしては言いません。

“短母音+子音”の組み合わせになっているので,最後の子音を重ねて”running”となります。

また,短母音のところにアクセントが来るのも特徴です。”begin”はアクセントの位置が”gin”の”i”のところに来ます。

そのため”短母音+子音”の組み合わせになっているので,最後の子音を重ねて”beginning”となります。

一方で”listen”はアクセントの位置が”li”の”i”のところに来ます。

そのため”短母音+子音”の組み合わせになっていないので,最後の子音は重ねず”listening”となります。

動詞の話になってしまいましたが,上と同じように形容詞・副詞も考えます。

ただ,このルールを使う単語は限られているので,そのまま丸暗記してしまってもOKです。以下によく使う3つの単語を挙げておきます。

big→biggest,hot→hottest,sad→saddest

“most+原級”で最上級にするパターン

最後に上記4つのルールに当てはまらないパターンです。“est”を付けずに,代わりに形容詞・副詞の直前に”most”を置くことで比較級にすることができます

ではどういったときにこのルールが適用されるかというと,単語の中に母音が3つ以上含まれている場合は”most”を付けます。

実際に例を挙げてみます。

beautiful→most beautiful,interesting→most interesting

上記の単語の中には母音が3つ以上入っていますよね?なので,”est”は付けずに”most”を付けます。

ただし,母音が3つ以上ではないけど”most”が付くという例外もあります。

このあたりのルールを完璧に覚えるのは難しいので,単語ごとに暗記してしまいましょう。以下に”most”が付く例外のパターンを挙げていきます。

1.“形容詞+ly”の形の副詞

例) slowly(ゆっくりと),heavily(重く),easily(簡単に)

2.“ful”で終わる形容詞

例) helpful(役立つ),colorful(多彩な,カラフルな)

3.“ed”で終わる形容詞

例) tired(疲れた),bored(退屈な)

 

最上級 文の作り方

では実際に最上級の文を作っていきます。最上級では3つ以上のものの中で1番という表現になるので,「~の中で1番…」というように範囲を表す表現が必要になります。

この「~の中で」に該当する単語が“in”“of”です。

“in”と”of”の使い分けは非常に簡単です。

“of”は“of all”“of the three”のように,“all”もしくは”the+数字”と組み合わせます

それ以外はすべて”in”でOKです。

また,最上級の文を作るときのもう1つ大切なルールとして,形容詞の最上級の前に”the”を付けるというルールがあります。ただし副詞の最上級に関しては”the”は付けなくてもOKです。

これらをまとめると最上級の英文は,“A the 最上級 in(of)~”「Aは~の中で1番…」という形になります。この点を踏まえて英作文していきましょう。

1.「トムは彼のクラスの中で1番背が高い」
2.「このボールは4つの中で1番大きい」
3.「あれはこの町で1番有名な公園だ」
4.「私の母は家族の中で1番早く起きる」
5.「彼女はクラスのみんなの中で1番速く走れる」
ではこれらの文を英文にしていきましょう。
1.まず「背が高い」“tall”です。”tall”は形容詞で,主語の特徴を表したいので動詞はbe動詞を使います。
そしてトムが1番という内容なので“tall”を最上級に変え「クラスの中で」だから“in”を使います。
“tallest”の前に忘れずに“the”を入れましょう。完成した英文は以下の通りです。
“Tom is the tallest in his class.”
 
2.これも1番と同じでボールの特徴なので“big”という形容詞とbe動詞を使って表現します。
そして最上級と“of”で英文を作ります。今回は「4つの中で」と数が書いてあるので”in”ではなく“of”ですよ。
“biggest”の前に忘れずに“the”を入れましょう。
完成した英文は以下の通りです。
“This ball is the biggest of the four.”
 
3.これも1番と同じですが,使う形容詞が“famous”母音が3つ以上なので,最上級にするときは直前に“most”を付けます。
「この町で」なので“in”を使います。
そして“most famous”で最上級扱いなので,直前に忘れずに“the”を入れてあげましょう。
完成した英文は以下の通りです。
“That is the most famous park in this city.”
 
4.先ほどまでとは違って,動詞が“get up”一般動詞になります。ただ,文の作り方は特に変化しません。まず「私の母は早く起きる」を英作文してみましょう。
“My mother gets up early.”となりますね。そしてこの文の副詞”early”を最上級にし,「家族の中で」なので“in”を使います。完成した英文は以下の通りです。
“My mother gets up (the) earliest in my family.”
“early”は副詞なので”the”はあってもなくても大丈夫です。
 
5.最後の文も4番と同じように考えます。動詞は“run”ですが,「走れる」となっているので助動詞の“can”も使います。
「彼女は速く走れる」は英文で“She can run fast.”となりますね。
そしてこの文の副詞”fast”を最上級にします。「みんなの中で」「全員の中で」と同じなので“of all”で表現します。完成した英文は以下の通りです。
“She can run (the) fastest of all.”
“fast”は副詞なので”the”はあってもなくても大丈夫です。
 

最上級のまとめ

以上が最上級の解説となります。覚えてほしい点をまとめます。
①「比較」は比較級・最上級・同級比較に分けられる
➁形容詞・副詞はもともとの形を「原級」という
③最上級の作り方は”est”を付けるか”most”を付け,形容詞なら直前に”the”を置く
④最上級は”in/of”で範囲を示す

比較級や同級比較,その他の応用表現はまた別の記事で解説しています。

>中2Here We Go! 「比較」

>中2Here We Go! 「同級比較」

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