<英文法解説>関係代名詞

文法

今回は中学3年生の終盤で習う「関係代名詞」を解説していきます。

難しそうな名前ですが,ポイントを押さえてしまえば簡単です。

関係代名詞とは

そもそも関係代名詞とは,名詞を修飾(詳しく)する役割を持つ単語のことで,全部で3つあります。

who, which, thatの3つです。この3つのうちのどれかを使うことで,名詞をより具体的に説明することができます。

例えば,公園に複数の少年たちが遊んでいるとします。その状況で「あの少年」と言っても,どの少年か分からない可能性が高いですよね?

そういうときは具体的に,「あの砂場のまわりを走っている少年」などと言うはずです。

また,「あの少年が私の弟です。」「彼は砂場のまわりを走っています。」と2つの文で説明することもできますが,これもちょっと回りくどいし面倒くさいですよね。

「砂場のまわりを走っているあの少年が私の弟です。」と言った方がスッキリしますよね。

このように1つの文章で詳しく名詞を説明しつつ,表現したいときに関係代名詞が使われます。

先に関係代名詞を使った英文の形を説明しておきます。

“名詞(先行詞)+関係代名詞+(主語)+動詞~”という形になります。

ポイントは,説明したい名詞の直後に関係代名詞を置くことです。つまり説明したい名詞を後ろから修飾するということですね。これは分詞の時と同じです。

>「分詞」の解説

そして関係代名詞によって修飾される名詞のことを「先行詞」と言います。この文法用語は必ず覚えておきましょう。

なぜ主語にかっこがついているのかは,後ほど説明していきます。

まずは関係代名詞の役割と単語3つ,英文の形と用語をしっかり押さえてください。

では詳しく見ていきます!

主格の関係代名詞who/that

いきなり「主格」という言葉が出てきましたが,関係代名詞は大きく2種類に分けられます。

「主格の関係代名詞」「目的格の関係代名詞」です。

「主格」とは主語(~は・が)の働きをすることで,「目的格」とは目的語(~を・に)の働きをすることです。ここは文の作り方と一緒に詳しく説明していきますね。

例えば,

“Tom is a teacher.(トムは先生です)”

“He teaches English.(彼は英語を教えています)”

という2つの文があったとします。

これを1文にまとめると,「トムは英語を教えている先生です」となりますね。

この場合,「英語を教えている」→「先生」というように,「先生」をより詳しく説明してあげればいいことになります。

つまり今回は「先生」が先行詞となりますが,先行詞が「人」のとき関係代名詞は”who”か”that”を使います。”which”は使えません。

では英文を作っていきます。2文目が「先生」を修飾する文になりますが,この文の中で「先生」にあたる単語を関係代名詞whoかthatに置き換えます。主語の“He”がそれにあたりますね。

置き換えたら,あとはその文をそのまま“teacher”の後ろにくっつけます。完成品は以下の通りです。

“Tom is a teacher who(that) teaches English.”

このように,関係代名詞がもともと主語だった単語の代わりになっているとき,これを「主格の関係代名詞」と言います。

主格かどうかの簡単な見分け方としては,関係代名詞の直後に(助)動詞が来ていれば主格です。

もう1つ例としてやってみましょう。

“That girl is my sister.(あの少女は妹です)”

“She is playing tennis.(彼女はテニスをしています)”

これを関係代名詞を使って1文にしてみましょう。

まず日本語で考えて1文にすると「テニスをしているあの少女は私の妹です」となります。

つまり先行詞が”that girl”で,2文目で”that girl”にあたるのは”She”ですね。

先行詞が「人」なので,使う関係代名詞は“who”“that”になります。

よって答えは,

“That girl who(that) is playing tennis is my sister.”です。

このように,関係代名詞を使った説明が文の途中に入ることもあります。必ず文の最後に来るというわけではないですよ。

主格の関係代名詞which/that

次は主格の関係代名詞whichとthatの使い方です。

先ほどの関係代名詞whoとthatは,先行詞が「人」のときに使いました。

ということは,もう気づいているかもしれませんが,関係代名詞whichとthatは先行詞が「人以外」のときに使います。

ただし,それ以外の文の作り方は何も変わらないです。では例文で確認していきましょう。

“Tom bought a book.(トムは本を買いました)”

“It was written in English.(それは英語で書かれていました)”

さっきと同じで,まず日本語で1文にまとめます。「トムは英語で書かれた本を買いました」となりますね。

先行詞が“a book”「人以外」なので関係代名詞は“which”“that”を使い,2文目で“a book”にあたるのが“It”です。

これらを踏まえると,

“Tom bought a book which(that) was written in English.”となります。

主格の関係代名詞that

ここまでで気づいているかと思いますが,関係代名詞thatは先行詞が「人」でも「人以外」でも使えます。1番万能なんですね。

しかし気を付けてほしいのが,関係代名詞が必ず”that”でないとダメな場合があるんです

先行詞が人と人以外のとき

先行詞が「人と人以外」の場合は”that”しか使えません。どういうことか例文で説明します。

“I saw a boy and a dog.(私は少年と犬を見た)”

“They were running in the park.(彼らは公園で走っていた)”

これを1文にすると「私は公園で走っている少年と犬を見た」となります。

この文の先行詞は“a boy and a dog”となり,これは「人と人以外」です。そのため関係代名詞は“that”を使うしかありません。

“I saw a boy and a dog that were running in the park.”となります。

先行詞が最上級で修飾されているとき

例えば「これはジョンによって書かれた最も面白い本です」という文を作るとします。

2文に分けると,

“This is the most interesting book.”

“It was written by John.”となります。

1文にすると,“This is the most interesting book that was written by John.”となります。

これは先行詞がthe most interesting book”と最上級を含む表現になっているので,関係代名詞は“that”しか使えなくなります。

目的格の関係代名詞which/that

次は「目的格の関係代名詞」です。考え方は基本的に主格のときと同じなので,まずは例文で確認していきましょう。

“I read a book.(私は本を読んだ)”

“My mother bought it.(母がそれを買った)”

この2文を,関係代名詞を使って1文にまとめていきます。日本語では「私は母が買った本を読んだ」となりますね。

この場合の先行詞は「本」です。「母が買った」→「本」と具体的に説明していますね。

先行詞が「人以外」なので,使う関係代名詞は“which”“that”になります。

そして2文目の「本」にあたる単語は“it”です。そのため”it”を関係代名詞に置き換えて先頭に持ってきます。あとは先行詞の後ろにくっつけるだけです。

“I read a book which(that) my mother bought.”

このように,関係代名詞がもともと目的語だった単語の代わりになっているとき,これを「目的格の関係代名詞」と言います

主格との違いは,関係代名詞の後ろに主語が来ていることです。主格のときは動詞が来ていましたね。

また,もう1つ大切なポイントとして,目的格の関係代名詞は省略することもできます。そのため,

“I read a book my mother bought.”としてあげてもOKです。

主格の関係代名詞は省略できません。必ず書くようにしてください。

目的格の関係代名詞that

次は先行詞が「人」のパターンです。ここで注意点が1つあります。それは,

目的格の関係代名詞の場合,先行詞が「人」のときは”who”が使えず,”that”しか使えません。

“who”の代わりに“whom”という関係代名詞なら使うことはできますが,今の中学校では習わないので,“that”を使うか省略すると覚えておけばOKです。

では例文を見ていきましょう。

“Mr. Green is a teacher.(グリーンさんは先生です)”

“Everyone likes him.(みんな彼が好きです)”

これを1文にすると,「グリーンさんはみんなが好きな先生です」となりますね。

先行詞は“a teacher”で,2文目でそれにあたるのは“him”です。よって“him”を関係代名詞に置き換えますが,目的語を置き換えていて,先行詞が「人」なので”that”しか使えません

“Mr. Green is a teacher (that) everyone likes.”

これが答えとなります。関係代名詞は省略してもOKです。

先行詞が人と人以外のとき

主格のときと同じで,先行詞が「人と人以外」のときも関係代名詞は”that”しか使えません

“The boy and his dog live in this town.(その少年と犬はこの町に住んでいます)”

“I saw them yesterday.(私は昨日彼らを見ました)”

これを1文にすると,「私が昨日見た少年と犬はこの町に住んでいます」となりますね。

先行詞が“the boy and his dog”で,2文目でそれにあたるのは目的語”them”です。

関係代名詞に置き換えますが,先行詞が「人と人以外」なので”that”を使うか省略します

“The boy and his dog (that) I saw yesterday live in this town.”

これが答えとなります。

先行詞が最上級で修飾されているとき

これも主格のときと同じですね。例文で確認しましょう。

“This is the most interesting book.(これは最も面白い本です)”

“John wrote it.(ジョンがそれを書きました)”

これを1文にすると,「これはジョンが書いた最も面白い本です」となりますね。

先行詞が“the most interesting book”と最上級が含まれているので,関係代名詞は”that”を使うか省略します

“This is the most interesting book (that) John wrote.”

これが答えとなります。

関係代名詞 まとめ

いかがだったでしょうか?ポイントをまとめておきます。

1.関係代名詞は名詞を修飾(詳しく)するのに使う

2.主格と目的格の関係代名詞がある

3.主格は動詞,目的格は主語を後ろに置く

4.主格は省略できず,目的格は省略できる

5.”that”しか使えないパターンもある

関係代名詞は中学3年生の後半で習う,他の文法と比較すると少し難しく感じる文法です。

ただ,ルールをしっかり覚えてしまえば思っているほど複雑ではないですよ!

苦手意識が取れないなら,何度も繰り返し問題を解いて音読することです。なんでも問題を解かないことには理解できません。

もし何かわからないこと,もっと説明してほしいことがあったらお気軽にコメントしてください!

また,他に知っておいた方がいい知識があれば,ぜひ私にも教えてください!

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