今回は安土桃山時代のうち,織田信長が行ったことを解説していきます。
中学校で習う内容に絞って,簡潔に流れをまとめています。ここで学んだ基礎知識をもとに,より興味が湧いた!もっと詳しく知りたい!という方は色々調べてみてください!
豊臣秀吉・徳川家康の天下統一事業はこちらから!
日本史をまとめるにあたって,参考にした資料は以下の2冊です。
織田信長 個人史
尾張(愛知県)の小さな戦国大名だったが,1560年に駿河(静岡県)の今川義元を桶狭間の戦いで破り,勢力を広げていく
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足利義昭を援助して京都に上り,朝廷に働きかけて足利義昭を室町幕府15代将軍に任命させ実権を握る
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1571年,信長と敵対していた浅井長政,朝倉義景を比叡山延暦寺がかくまったため,信長は攻撃を仕掛け焼き討ちを実行
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1573年,信長は足利義昭と対立したため,義昭を京都から追放する(室町幕府滅亡)
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1575年,長篠の戦いで鉄砲隊を活用し,甲斐(山梨県)の武田勝頼を破る
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1576年,滋賀県に安土城を築く
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1582年,京都の本能寺にて,家臣の明智光秀の裏切りにあい自害(本能寺の変)
信長の政策
楽市・楽座…出店料などの税を免除(楽市)し,営業を独占していた座を廃止(楽座)
関所の廃止…通行税をなくし,人々の行き来を自由にした
⇒誰でも自由に商売ができるようになり,城下町が繁栄する
織田信長 個人史 解説
桶狭間の戦い
この戦いでは,2万5千の兵を率いる今川義元に対して,信長は10分の1の2千ほどの兵で奇襲を仕掛けて,見事に今川義元の首を討ち取りました。
戦いの前に有名な「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり」という『敦盛』の舞を舞ったと言われてます。
意味は「人間の一生はたかが50年ほどで,天界と比べたら,この世界は夢や幻のように儚いものだ」っといったものです。
『敦盛』とは,「幸若舞」という曲舞の作品の1つです。
曲舞とは,扇を持って鼓に合わせて舞うという,室町時代ごろに流行った芸能です。そして『敦盛』の中で「人間五十年~」という一節が出てきます。
比叡山延暦寺 焼き討ち
復習ですが,比叡山延暦寺は誰が建てたか覚えていますか?
平安時代に天台宗の開祖である最澄によって建てられました。
では比叡山延暦寺の焼き討ちがなぜ行われたのか。
それは個人年表にも書いた通り,信長と対立していた浅井長政と朝倉義景を比叡山延暦寺がかくまったからです。
そもそもの対立のきっかけは,信長が15代将軍足利義昭を自分の好きなように利用したからです。
それに怒った義昭が比叡山延暦寺や朝倉義景を味方につけ,信長と対立します。
それに対し信長は,妹の市が嫁いだ浅井長政を味方に,朝倉義景を攻撃しますが,そこで浅井長政に裏切られてしまいます。
ちなみにこのとき殿(逃げる部隊の中で最後尾で戦い,味方が逃げる余裕をつくる)を務めたのが,徳川家康と豊臣秀吉でした。
何とか逃げ切った信長は,すぐに浅井・朝倉連合軍に攻撃を仕掛け破ります。これを姉川の戦いといいます。
そしてその翌年の1571年に,比叡山延暦寺を焼き討ちにします。
この時代の寺社は武装していて軍隊を持っていました。そのため,一方的な単なる宗教弾圧とは違いますよ。
最終的に,1573年に義昭を京都から追放して室町幕府は終わりを迎えます。
長篠の戦い
長篠の戦いは,当時最強と言われていた武田の騎馬隊を信長が倒した戦いです。
武田と言えば武田信玄が有名ですが,信玄はこの戦いの前に急死してしまいます。そこで後を継いだのが息子の武田勝頼でしたが,織田・徳川の連合軍に敗れました。
この戦いでは信長が鉄砲を有効活用したことでも有名です。
柵を用意して騎馬隊が攻めにくくした上で,鉄砲隊による集団戦法で見事に勝利しました。
安土城
1576年,琵琶湖の近くに天守閣をもつ安土城を築きます。
しかし次に説明する本能寺の変の後に焼失してしまい,実際はどんな姿だったのかは判明していません。
ちなみに安土桃山時代の文化のことは桃山文化といいます。
安土城や姫路城,秀吉が建てた大阪城に代表されるように,豪華で壮大なことが特徴です。
本能寺の変
安土城をつくり,天下統一に向けて着々と進んでいた信長でしたが,1582年に家臣の明智光秀に裏切られてしまいます。
そのとき信長は京都の本能寺に滞在していましたが,抵抗しても無理だと思い,寺に火を放って自害しました。
本能寺の変は未だによくわかっていないことが多いです。
信長の遺体が見つからなかったり,そもそも明智光秀が裏切った理由は何なのかなど,様々な説が唱えられています。気になる方はぜひ調べてみてください!
ちなみに本能寺の変の覚え方は「イチゴパンツ(1582)」です。
ちなみに明智光秀といえば『麒麟がくる』ですが,『麒麟がくる』をはじめとする大河ドラマは,U-NEXT内にある「NHKオンデマンド見放題パック」を利用することで好きなだけ見ることができます!今放送中の『どうする家康』もなんと見放題です!
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楽市・楽座
安土城のもとに広がった城下町で,信長は楽座・楽座という政策を行いました。それぞれの内容は以下の通りです。
・楽市=出店料や寺社などに納める税を免除
・楽座=営業を独占していた座という組織を廃止
商人がお店を営業するうえでかかる税金をなくすことで,誰もが自由に商売を行えるようになりました。その結果,信長の城下町には多くの商工業者が集まります。
座というのは,貴族や寺社などに税を納めることで,営業の独占権を認めてもらっていた組織です。
これも廃止することで,自由な商売を勧めていきました。
関所の廃止も同じですね。誰でも自由に通行できるようすれば,多くの人が来て繁盛します。
織田信長 まとめ
以上が信長が行ったこととなります。
最初の年表は中学校でほぼ確実に習う内容です。解説は中学校では扱わないような,ちょっとプラスアルファの内容も入っています。
何を学ぶにしても,まずは基本をしっかり理解して土台を作ってあげることです!
この記事を土台にして,そこから自分で調べてさらに積み上げていってください。
また,そこで知った知識を私にも共有してもらえると大変うれしいです!
知識はアウトプットすることで初めて定着します。アウトプット相手にも,ぜひこのブログを活用してください!
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