学生のみなさんはもうすぐ冬休みに入りますね。
そして冬休みが明けたら,高校3年生は「大学入学共通テスト」が,中学3年生はまず私立高校の試験をすぐに迎えることになります。
非受験生についても,2月くらいになると思いますが学年末テストが待ち受けています。最後のテストは1学期からの内容がすべて含まれることが多いので,今まで以上に入念に準備する必要があります。
つまり,ここで大切になってくるのは「冬休みの過ごし方」です!
塾に通っている学生はおそらく冬期講習があるはずですが,この冬期講習をどういった姿勢で受講するかで冬休み明けの試験の結果を大きく左右します。
そこで今回は「冬休みの勉強で意識してほしいこと」を解説していきます!
あなたが「勉強の質を上げたい!」「志望校に必ず合格したい!」と思うなら,最後までご覧ください。
あなたの勉強の目標はなんですか?
試験直前の冬に改めて意識してほしいことは,ズバリ「勉強するうえでの目標」を明確にすることです。
そしてこの目標とは「志望校に合格する」「テストで良い点を取る」「前回より順位を上げる」といった抽象的な目標ではダメです。
「テストで○点を取る」「英語で○点を取る」といったように,もっと具体的な目標にしましょう。
さらにここで終わりではなく,次はその目標を達成するためには何が出来るようになる必要があるのかを考えます。
「目標設定のやり方」は以下のようにしていきます。
- 1.入試の数学で90点以上取る
- 2.大問3の関数問題を全問正解する
- 3.関数の中でも図形の融合問題が苦手
- 4.冬は関数と図形の問題を重点的に練習
こんな感じで,1つの目標からさらに細分化して,今なにができるようになればいいのかを明確にしてあげましょう。
もっと言えば,「関数と図形の問題」の中でも特にどういったタイプの問題が苦手なのかまで考えます。例えば,「相似」の考えを使うパターンや「平行」の考え方を使うパターン,といった感じです。
ここまでいけば,これらの目標を達成するためにはどのテキストで何を中心に勉強すればいいのか,などがハッキリ見えてきますよね?
目標を明確にしてあげると,自分が身につける必要があることに意識を向けることができます。そうすると,いつもよりも内容が頭に入ってきやすくなって,定着もしやすいです。
スポーツでいえば,例えば野球でカーブを投げられるようにしようと目標を立てたとします。
カーブを投げられるようにするには,ボールの持ち方,指の使い方,腕の振り方など,意識するポイントがいくつかあるはずです。
これらを意識しながら練習を重ねることで,カーブが投げられるようになるわけです。
これを,ただ何となくそれっぽい感じで投げ続けていても,ちゃんとしたカーブは投げられるようになりませんよね?
勉強もスポーツと一緒です。必ず目標を立ててから勉強を始めるようにしましょう!
勉強はしているのに成績が上がらない原因
「勉強はしているけどなかなか結果が出ない…」という方も多いかと思います。
そんなあなたは,これまで述べてきた「勉強するうえでの目標」が定まっていない可能性が高いです。
「3時間勉強する」「テストまでにワークを3周する」
こんな風に勉強してしまってはいないですか?
もちろんこれは意味のないことではありません。3時間勉強するにしてもワークを3周するにしても,そう簡単には出来ることではないので素晴らしいです。
でもこの勉強のやり方だと,何を意識して勉強すればいいのかがハッキリしていません。
ただその時間,その数だけ周回するという「作業」になってしまっている可能性が高いです。
3時間勉強するとしたら,ではその3時間を何の科目のどの単元の勉強に使うのかを考えましょう。
ワークは3周したから点数が上がるのではなく,分からない問題が分かるようになって初めて点数に繋がります。
だから,1周目でスムーズに解けた問題は3周する必要はないし,逆に3周しても苦手な問題は4周,5周とする必要がありますよね。
勉強は時間や量も大切だとは思いますが,まずは質を高めることです。何となくやる3時間と,目標を立ててやる1時間だったら,絶対に後者の方が身につくはずです。
今自分に必要なことは何なのかをまず考え,そこにアンテナを立てた状態で勉強することを意識してみましょう。
そうすれば定着率もグッと上がり,効率よく勉強できるはずです。
冬休みの勉強のコツ まとめ
以上が冬休みの勉強のコツになります。ただ,これは冬休みだからやることではなく,普段の勉強からやるべきことです。
ではなぜこのタイミングで,冬休みの勉強のコツとして書いたかと言うと,入試やテストが近づくと、心配や不安に駆られて何をしたらいいのかが分からなくなってしまうという学生が多いからです。
そんなときは闇雲に勉強するのではなく,ひと呼吸おいて,もう一度目標から考え直してみましょう。
冷静になって自分を見つめ直して,今何が必要かを考える。
そうすることでやるべきことが明確になって不安も減り,また効果的な勉強ができるようになるはずです。
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