「勉強はしているのになかなか覚えられない…」
「勉強しないといけないけど,その時間が確保できない…」
こんな悩みを抱えている方はいないですか?
学生であれ社会人であれ,「学び」というものから避けることはできません。
「学び」を避けることができない以上,短時間で効率よく学んでいけた方が絶対にいいですよね!
学び効率が最大化するインプット大全では,効率よく物事を学び,定着させていく方法が,様々な例や科学的根拠を踏まえてわかりやすく解説されています。
本書を読むことで以下のことを学ぶことができます。
効率よく学び,定着させることができれば,余った時間で別のことを学ぶこともできて,知識がドンドン増えていきます。人生が豊かになること間違いなしです!
では実際に本の内容を紹介していきたいと思います。
『学び効率が最大化するインプット大全』を読むべき人
私個人の意見としては,すべての方に一読をおすすめしたいです。
というのも,冒頭にも書きましたが,生活をしていく中で「学び」というものは切っても切り離せないものです。
学びというと「勉強」が最初に出てくると思いますが,それ以外にも「仕事」や「趣味」などでも常に何かしら学ぶことはありますよね。
そういった「学び」は,効率よく吸収できるに越したことはないはずです。なので,一度皆さんに読んでいただきたいなと思います。
本書をおすすめする人を強いて挙げるとすれば,勉強に悩んでいる学生や,資格の勉強などをしたいけど時間がなかなか取れない社会人の方となります。
では本書の内容に入っていきます!
『学び効率が最大化するインプット大全』内容
【概要】 著者:樺沢 紫苑(Twitter:@kabasawa) 出版社:サンクチュアリ出版 出版年月日:2019/08/03
インプットとアウトプットとは
そもそもインプットとアウトプットとは何なのか。まずこの定義から確認します。
インプットとは「聞く・読む・見る」といった行為のこと,
アウトプットとは「話す・書く・行動する」といった行為のことを指します。
そしてインプットしたものをアウトプットしていくことで,記憶の定着に繋がっていきます。
インプットとアウトプットの比率は3:7くらいにしてあげることがポイントです。
ではどのようにインプットしていけば効率よく学べるのか。この点について詳しく見ていきましょう。
効率よくインプットするポイント
ここからインプットする際のポイントを紹介していきます。
全部で4つに絞りましたが,どれもすぐに出来る内容となっています。
読み終えたらすぐに実践していきましょう!
目標設定をする
効率よくインプットするポイントの1つ目は,「目標設定をする」ことです。
要するに勉強する目的をはっきりさせるということですね。
「そんなの当たり前じゃん」と思う方もいるかと思いますが,意外とちゃんと出来ていない方も多いです。
「英語をできるようにする!」といった漠然とした抽象的な目標設定をしていることはないですか?
著者の樺沢さんは,こういった曖昧な目標設定は一番危険であると言っています。
英語の例で言うと,「海外旅行に行ったときに会話が困らないようにしたい」や「仕事の昇進のためにTOEIC700点が必要」とか,「定期テストで90点以上取りたい」など様々ですよね。
ではそれぞれの目標を達成するには,どのレベルまで英語力を上げればいいのかを考えてみます。「TOEICで〇点取るには現状で△が足りてない」「長文問題で失点してはいけないから対策する」,そしてそのためにはどんなテキストが必要か,といったように自分が今何をすべきかが明確になっていきます。
目標設定を正しくしていない状態で勉強をしてしまうと,何に意識を向ければいいのかが分からず,学習効率が悪くなってしまいます。
必ず目標を設定してから,勉強に取り掛かるようにしましょう。
アウトプット前提でインプットする
効率よくインプットするポイントの2つ目は,「アウトプット前提でインプットする」ことです。
樺沢さんは「アウトプット前提」のことを略して”AZ“と呼んでいます。
アウトプット前提とはどういうことかというと,他人に説明する,ブログやSNSなど多数の人が見る場に感想を書く,などを前提に勉強することです。
他人に説明する・感想を書くといったことは,自分が正しく理解をできていないと出来ないですよね?だから少なからず心理的なプレッシャーを感じた状態でインプットしていくことになります。
そして人間は心理的プレッシャーを感じると,ノルアドレナリンという脳内物質が分泌されます。ノルアドレナリンが分泌されると,集中力や記憶力,思考力や判断力が上昇します。
結果として,アンテナを張った集中した状態でインプットすることになり,学習効率がUPします。
実際に,他人に説明するのが最も効率のいい勉強法であるという研究結果も出ているので,勉強したりなど知識を定着させたい場合は,それをアウトプットする前提でインプットしていきましょう。
このブログも本書の内容を読んで終わりではなく,自分の知識として定着させるために書いています。
やはりアウトプット前提で読んだことによって,普段なんとなく読書をしたりするときよりも記憶に残っている感覚は強くあります!
寝る前の15分を活用する
効率よくインプットするポイントの3つ目は,「寝る前の15分を活用する」ことです。
1日の中で特にインプットに適した時間というものが存在します。
それは「午前中」と「寝る前の15分」です。そして樺沢さんは,特に寝る前の15分の重要性を説いています。
寝る前の15分は「記憶のゴールデンタイム」と呼ばれます。
睡眠によってインプットした情報が整理され記憶として定着していきますが,寝る前の15分に最も記憶に残したい情報を再インプットすることで,定着率を大きく上げることができます。
ただし,1つ注意しなければならないことがあります。
それは,定着させたい情報以外には触れないようにすることです。
寝る直前にスマホで動画やSNSを見てしまうことはよくあると思いますが,これをすると余計な情報が追加されて「記憶の衝突」が起こってしまいます。
その結果,せっかくの大切な情報が余計な情報に邪魔され,定着率が下がってしまいます。
なので寝る前の15分は覚えたい内容だけを確認して,それ以外のことはせずに眠るようにしましょう。
特に学生はついスマホを見てしまうことが多いと思います。少なくとも,寝る前の時間くらいは見ないようにしましょう。
そうするだけでも,学習効率をグッと高めることが可能ですよ!
運動する
効率よくインプットするポイントの最後は,「運動する」ことです。
非常にシンプルな内容ですが,運動が学習に及ぼす効果は多くの研究によって証明されています。
例えば,「歩きながら単語を記憶したグループ」と「歩かずに単語を記憶したグループ」を比較した実験では,「歩きながら単語を記憶したグループ」の方が20%も多くの単語を記憶できたそうです。
つまり,運動をしながらインプットすることで,椅子に座って行うよりも効率よく定着させることが可能ということです。
しかし勉強中や仕事中など,動きたくても動けない状況があると思います。
そういうときは,休憩時間を使って軽い運動をすることでも効果があります。
外を少し散歩する,階段の昇り降りをするというように,軽度のものでいいので体を動かすようにしましょう。運動をすることで集中力も高まりますし,気分もリフレッシュできます。
また,1日に座っている時間が4時間未満の人と比較して,11時間以上座っている人は死亡リスクが40%も高まるという研究結果や,テレビを座って見続けると,1時間ごとに平均余命が22分短くなるという研究結果もあるそうです。これはちょっと怖いですよね…
まとめると,ずっと座った状態で勉強や仕事をするのは良くないですよ!という話です。
だから定期的に体を動かしてあげましょう。そうすれば学習効率もUPします!
私も本書を読む前から,疲れたり頭が回らなくなってきたら少し歩くようにしていましたが,改めて思い返すと歩いた後は頭がスッキリした感覚はありました。
かなり効果があると思うので,疲れたらスマホを見て息抜きしてしまっている方は,その時間をぜひ軽い運動に充ててみてください!
また,運動しながらのインプットにはAmazon オーディブルが非常に相性がいいです。本を持ちながら歩いたりするのは危ない場面もありますからね。時間を無駄にせず,科学的にも効率よく学習できる点が大きな強みだと思います!
『学び効率が最大化するインプット大全』まとめ
日々の生活の中で「学び」が尽きることはありません。それをいかに最大効率で定着させていくのか。その答えが紹介されているのが本書です。
本書で紹介されているやり方を実践して知識を増やしていけば,見える世界も大きく変わるはずです。
私もこのやり方を積極的に実践して他の書籍も読んでいますが,知識が今までよりも早く定着している感覚があり,楽しみながら学ぶことができています。
せっかく学習するからには楽しく学びたいものですよね。自分の知識になっていく感覚が得られると,楽しみや喜びも同時に感じられます。
日々の学習に悩んでいる方,もっと効率よく学びたいという方は,ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに私はAmazon オーディブルでこの本を聴き(読み)ました!
無料で,しかも動きながらでも聴けるので特にオススメですよ!
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