【小学生向け】宮沢賢治 『やまなし』 練習問題

文章題

小学6年生の国語で学習することの多い、宮沢賢治の名作『やまなし』。

「クラムボン」「かわせみ」「やまなし」など、独特で不思議な表現が多く使われているため、内容を理解するだけでなく、登場人物の様子や気持ち、比喩表現、五月と十二月の違いにも注目して読むことが大切です。

この問題では、本文から答えをそのまま探すだけの問題だけでなく、複数の描写を結びつけて考える問題も取り入れました。小学校6年生の国語の読解練習として、「やまなし」の世界をもう一度じっくり読み直してみましょう。

問題と解答は以下からPDFで印刷できます。

【小学生向け】宮沢賢治 『やまなし』 練習問題

問題:以下の【本文】を読んで、次の問いに答えなさい。

【本文】

 小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈げんとうです。

一、五月

 二疋にひきの蟹かにの子供らが青じろい水の底で話していました。

『クラムボンはわらったよ。』

『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

『クラムボンは跳はねてわらったよ。』

『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

 上の方や横の方は、青くくらく鋼はがねのように見えます。そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗いあわが流れて行きます。

『クラムボンはわらっていたよ。』

『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

『それならなぜクラムボンはわらったの。』

『知らない。』

 つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒つぶ泡を吐はきました。それはゆれながら水銀のように光ってななめに上の方へのぼって行きました。

 つうと銀のいろの腹をひるがえして、一疋いっぴきの魚が頭の上を過ぎて行きました。

『クラムボンは死んだよ。』

『クラムボンは殺されたよ。』

『クラムボンは死んでしまったよ………。』

『殺されたよ。』

『それならなぜ殺された。』兄さんの蟹は、その右側の四本の脚あしの中の二本を、弟の平べったい頭にのせながら云いいました。

『わからない。』

 魚がまたツウともどって下流のほうへ行きました。

『クラムボンはわらったよ。』

『わらった。』

 にわかにパッと明るくなり、日光の黄金きんは夢のように水の中に降って来ました。

 波から来る光のあみが、底の白いいわの上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。泡や小さなごみからはまっすぐな影かげの棒が、斜めに水の中にならんで立ちました。

 魚がこんどはそこら中の黄金きんの光をまるっきりくちゃくちゃにしておまけに自分は鉄いろに変に底びかりして、また上流かみの方へのぼりました。

『お魚はなぜああ行ったり来たりするの。』

 弟の蟹がまぶしそうに眼めを動かしながらたずねました。

『何か悪いことをしてるんだよとってるんだよ。』

『とってるの。』

『うん。』

 そのお魚がまた上流かみから戻って来ました。今度はゆっくり落ちついて、ひれも尾も動かさずただ水にだけ流されながらお口を環わのように円くしてやって来ました。その影は黒くしずかに底の光の網の上をすべりました。

『お魚は……。』

 その時です。俄にわかに天井に白い泡がたって、青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾てっぽうだまのようなものが、いきなり飛込とびこんで来ました。

 兄さんの蟹ははっきりとその青いもののさきがコンパスのように黒く尖とがっているのも見ました。と思ううちに、魚の白い腹がぎらっと光って一ぺんひるがえり、上の方へのぼったようでしたが、それっきりもう青いものも魚のかたちも見えず光の黄金きんの網はゆらゆらゆれ、泡はつぶつぶ流れました。

 二疋はまるで声も出ず居いすくまってしまいました。

 お父さんの蟹が出て来ました。

『どうしたい。ぶるぶるふるえているじゃないか。』

『お父さん、いまおかしなものが来たよ。』

『どんなもんだ。』

『青くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖ってるの。それが来たらお魚が上へのぼって行ったよ。』

『そいつの眼が赤かったかい。』

『わからない。』

『ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。かわせみと云うんだ。大丈夫だ、安心しろ。おれたちはかまわないんだから。』

『お父さん、お魚はどこへ行ったの。』

『魚かい。魚はこわい所へ行った』

『こわいよ、お父さん。』

『いいいい、大丈夫だ。心配するな。そら、樺かばの花が流れて来た。ごらん、きれいだろう。』

 泡と一緒いっしょに、白い樺の花びらが天井をたくさんすべって来ました。

『こわいよ、お父さん。』弟の蟹も云いました。

 光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、花びらの影はしずかに砂をすべりました。

二、十二月

 蟹の子供らはもうよほど大きくなり、底の景色も夏から秋の間にすっかり変りました。

 白い柔やわらかな円石まるいしもころがって来、小さな錐きりの形の水晶すいしょうの粒つぶや、金雲母きんうんものかけらもながれて来てとまりました。

 そのつめたい水の底まで、ラムネの瓶びんの月光がいっぱいに透すきとおり天井では波が青じろい火を、燃したり消したりしているよう、あたりはしんとして、ただいかにも遠くからというように、その波の音がひびいて来るだけです。

 蟹の子供らは、あんまり月が明るく水がきれいなので睡ねむらないで外に出て、しばらくだまって泡をはいて天上の方を見ていました。

『やっぱり僕の泡は大きいね。』

『兄さん、わざと大きく吐いてるんだい。僕だってわざとならもっと大きく吐けるよ。』

『吐いてごらん。おや、たったそれきりだろう。いいかい、兄さんが吐くから見ておいで。そら、ね、大きいだろう。』

『大きかないや、おんなじだい。』

『近くだから自分のが大きく見えるんだよ。そんなら一緒に吐いてみよう。いいかい、そら。』

『やっぱり僕の方大きいよ。』

『本当かい。じゃ、も一つはくよ。』

『だめだい、そんなにのびあがっては。』

 またお父さんの蟹が出て来ました。

『もうねろねろ。遅おそいぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。』

『お父さん、僕たちの泡どっち大きいの』

『それは兄さんの方だろう』

『そうじゃないよ、僕の方大きいんだよ』弟の蟹は泣きそうになりました。

 そのとき、トブン。

 黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうっとしずんで又上へのぼって行きました。キラキラッと黄金きんのぶちがひかりました。

『かわせみだ』子供らの蟹は頸くびをすくめて云いました。

 お父さんの蟹は、遠めがねのような両方の眼をあらん限り延ばして、よくよく見てから云いました。

『そうじゃない、あれはやまなしだ、流れて行くぞ、ついて行って見よう、ああいい匂においだな』

 なるほど、そこらの月あかりの水の中は、やまなしのいい匂いでいっぱいでした。

 三疋はぼかぼか流れて行くやまなしのあとを追いました。

 その横あるきと、底の黒い三つの影法師かげぼうしが、合せて六つ踊おどるようにして、やまなしの円い影を追いました。

 間もなく水はサラサラ鳴り、天井の波はいよいよ青い焔ほのおをあげ、やまなしは横になって木の枝えだにひっかかってとまり、その上には月光の虹にじがもかもか集まりました。

『どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟じゅくしている、いい匂いだろう。』

『おいしそうだね、お父さん』

『待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈しずんで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰って寝ねよう、おいで』

 親子の蟹は三疋自分等らの穴に帰って行きます。

 波はいよいよ青じろい焔をゆらゆらとあげました、それは又また金剛石こんごうせきの粉をはいているようでした。

        *

 私の幻燈はこれでおしまいであります。

※本記事の引用文は、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)のテキストを使用しています。

大問1:五月の場面に関する問題

(1) この物語の最初と最後に出てくる、映像をうつし出す機械の名前は何ですか。漢字2文字で本文から抜き出しなさい。

(2) カニの子どもたちは「クラムボンはかぷかぷわらったよ」「跳ねてわらったよ」などと話し、泡を吐いて遊んでいます。この様子から、子どもたちはどのような気持ちでいることが読み取れますか。
ア.楽しくておだやかな気持ち
イ.何かにおびえている気持ち
ウ.退屈でつまらない気持ち

(3) 「クラムボンは死んだよ」という言葉のあと、二ひきのカニはどのような会話をしていますか。最もふさわしいものを選びなさい。
ア.なぜ殺されたのかをたずねているが、わからないでいる。
イ.クラムボンが生き返る方法について話し合っている。
ウ.クラムボンを殺した犯人を見つけて、仕返しをしようと相談している。

(4) 魚が「黄金の光をまるっきりくちゃくちゃにして」泳ぐ様子から、5月の川底はどのような状態であることがわかりますか。
ア.冷たい風が吹き込み、凍りつきそうになっている。
イ.水がにごっていて、辺りが真っ暗になっている。
ウ.太陽の光が差し込み、とても明るく輝いている。

(5) かわせみが飛び込んできた様子を、「青びかりのまるで鉄砲弾のようなもの」と例えています。この表現から、かわせみのどのような様子が伝わってきますか。最もふさわしいものを選びなさい。
ア.丸くてかたくて、水にすぐ沈んでしまう様子。
イ.突然、ものすごいスピードで鋭く飛び込んでくる恐ろしい様子。
ウ.魚たちと一緒に水遊びを楽しんでいる様子。

(6) 魚が連れ去られた後、カニの子どもたちは「つぶれたように」すくんでいました。この表現から、子どもたちのどのような気持ちが読み取れますか。
ア.突然の出来事にひどく驚き、恐怖で動けなくなっている。
イ.魚が連れ去られたのを見て、うらやましいと思っている。
ウ.かわせみと遊んでみたいとわくわくしている。

(7) おびえる子どもたちに対し、お父さんは「大丈夫だ、安心しろ」と声をかけます。この言葉から、父親のどのような態度が表れていますか。
ア.おびえている子どもたちを落ち着かせようとしている。
イ.自分も怖くてしかたがないので、強がっている。
ウ.魚が死んだことを喜んで、子どもたちに自慢している。

(8) 5月の場面では、魚がかわせみに連れ去られたあと、「水はサラサラ鳴り」と描かれています。この描写から読み取れることとして、最もふさわしいものを選びなさい。
ア.大きな出来事が起きたあとも、川の水は変わらず流れ続けている。
イ.川の水が魚の死を悲しんで、激しく流れている。
ウ.カニの親子が事件を忘れて、すぐに楽しく遊び始めている。

大問2:十二月の場面に関する問題

(9) 12月になり、カニの子どもたちの「甲らもすっかり青く硬く」なりました。この変化から、カニの子どもたちについてどのようなことがわかりますか。
ア.病気になって弱ってしまった。
イ.月日が経ち、成長した。
ウ.寒さのあまり凍りついてしまった。

(10) 12月の波の様子を、「青じろい火を燃したり消したりしているよう」と例えています。この表現から、12月の川底の様子として最もふさわしいものを選びなさい。
ア.水が温かく、火が燃えているような様子。
イ.火事によって煙が立ちこめているような様子。
ウ.青白い光が見え隠れし、冷たく静かな様子。

(11) 天井から「黒い円い大きなもの」が落ちてきたとき、子どもたちは「かわせみだ」と言って首をすくめました。なぜそのように勘違いしたのでしょうか。
ア.かわせみは黒くて丸い形をしているから。
イ.お父さんに「次は黒いかわせみが来る」と教えられていたから。
ウ.5月にかわせみが魚を連れ去った出来事を覚えていたから。

(12) 落ちてきた「やまなし」は、水の中でどのように動きましたか。正しいものを選びなさい。
ア.すうっとしずんで、そのまま砂の上に深くうまった。
イ.ずうっとしずんでから、また上へのぼって、木の枝にひっかかってとまった。
ウ.水面でぷかぷか浮いたまま、どこかへ流れていってしまった。

(13) やまなしから「とてもいい匂い」が広がり、お父さんも「おいしいお酒ができる」と話しています。このことから、やまなしはカニの親子にとってどのような存在として描かれていると考えられますか。
ア.いい匂いがして、おいしいお酒になるうれしい存在。
イ.いつか自分たちの命をうばう危険な存在。
ウ.遠くの世界へ連れ去ってしまう不思議な存在。

(14) やまなしを追いかけようとする子どもたちに、お父さんは明日どこへ見に行こうと言いましたか。本文からカタカナ3文字で抜き出しなさい。

大問3:五月と十二月を比較する問題

(15) 5月にかわせみが現れたときと、12月にやまなしが落ちてきたときでは、カニの子どもたちの様子にどのような違いがありますか。
ア.5月はおびえて動けなくなり、12月はやまなしの匂いを喜んでいる。
イ.5月は喜んで遊び、12月はおびえて逃げている。
ウ.5月も12月も、同じように喜んでいる。

(16) かわせみとやまなしは、それぞれ水の中でどのような動きをしたと表現されていますか。正しい組み合わせを選びなさい。
ア.かわせみはゆったりと動き、やまなしは鋭く飛び込んできた。
イ.どちらも「鉄砲弾」のように一直線に沈んでいった。
ウ.かわせみは「鉄砲弾」のように鋭く飛び込み、やまなしは沈んだ後に浮かび上がるような動きをした。

(17) 5月と12月では、カニの子どもたちを取り巻く「光」の様子がどのように変化していますか。正しい組み合わせを選びなさい。
ア.5月は日光、12月は月光が川底を照らしている。
イ.5月は月光、12月は日光が川底を照らしている。
ウ.5月も12月も、日光だけが川底を照らしている。

(18) 作者は、「かぷかぷ」「トブン」「サラサラ」などのオノマトペを多く使っています。その効果として最もふさわしいものを選びなさい。
ア.悲しい出来事がより強調され、暗く怖い雰囲気だけが残る。
イ.水の中の世界の音や様子が、生き生きと想像しやすくなる。
ウ.意味がわかりにくくなり、謎解きの面白さが出る。

大問4:作品全体に関する問題

(19) 5月と12月の二つの場面を読んで、この作品では「自然」がどのように描かれていると考えられますか。最もふさわしいものを選びなさい。
ア.自然はいつも安全で、動物たちを守ってくれるものとして描かれている。
イ.自然は人間が近づいてはいけない、恐ろしいものとして描かれている。
ウ.自然には、命を奪う厳しさもあれば、恵みを与えてくれる豊かさもあるものとして描かれている。

(20) 物語は「二枚の青い幻燈です。」という言葉で始まり、最後は「私の幻燈はこれでおしまいであります。」と終わります。このように「幻燈」という言葉で物語の始まりと終わりをつないでいることから、どのような効果があると考えられますか。
ア.物語の世界をひとまとまりの幻想的な世界として感じさせる。
イ.カニたちが幻燈の機械の中に閉じ込められているように感じさせる。
ウ.物語が実際に起きた出来事であるように感じさせる。

【解答・解説編】

大問1

(1) 幻燈
【解説】物語の最初に「二枚の青い幻燈です。」とあり、最後にも「私の幻燈はこれでおしまいであります。」とあります。物語の始まりと終わりに使われている言葉です。

(2) ア
【解説】「わらった」とくり返し話したり、泡を吐いて遊んだりしていることから、カニの子どもたちが楽しく、おだやかに過ごしている様子が読み取れます。

(3) ア
【解説】「それならなぜ殺された。」「わからない。」と会話しています。クラムボンが殺された理由についてたずねていますが、その理由は子どもたちにはわかっていません。

(4) ウ
【解説】魚が泳ぐことで「黄金の光」が「くちゃくちゃ」になると描かれていることから、5月の川底には光が差し込み、明るく輝いている様子がわかります。

(5) イ
【解説】かわせみは「鉄砲弾」のように、突然、鋭く水の中へ飛び込んできます。このたとえによって、かわせみの速さや、子どもたちから見た恐ろしさが強く感じられます。

(6) ア
【解説】「つぶれたように」という表現から、突然の出来事に驚き、恐怖を感じて身を縮めている様子がわかります。

(7) ア
【解説】子どもたちがおびえているときに「大丈夫だ、安心しろ」と声をかけていることから、父親が子どもたちを落ち着かせようとしていることがわかります。

(8) ア
【解説】魚が連れ去られるという大きな出来事が起きたあとも、水は「サラサラ」と流れています。出来事の前後で変わらない川の様子が描かれています。

大問2

(9) イ
【解説】5月から12月になり、甲らが「青く硬く」なったことから、時間が経ち、カニの子どもたちが成長したことがわかります。

(10) ウ
【解説】「青じろい火を燃したり消したりしているよう」というたとえによって、波の動きに合わせて青白い光が見えたり消えたりする、冷たく静かな川底の様子が表現されています。

(11) ウ
【解説】5月には、かわせみが突然現れて魚を連れ去りました。その出来事を覚えていたため、12月に黒い大きなものが落ちてきたときも、子どもたちは「かわせみだ」と思っておびえたと考えられます。

(12) イ
【解説】やまなしは「ずうっと沈んで」から「また上へのぼって行き」、木の枝にひっかかってとまります。かわせみの鋭い動きとは異なり、ゆったりとした動きとして描かれています。

(13) ア
【解説】やまなしから「とてもいい匂い」がし、二日ほどするとおいしいお酒になるとお父さんが話しています。そのため、カニの親子にとって、やまなしはうれしい存在として描かれています。

(14) イサド
【解説】お父さんが「あした イサド へ連れて行かんからな」と話しています。「イサド」が明日行く場所です。

大問3

(15) ア
【解説】5月には、かわせみが魚を連れ去ったあと、子どもたちは「つぶれたようにすくんで」います。一方、12月には、やまなしから「とてもいい匂い」がしてきて、子どもたちはその匂いを喜んでいます。二つの場面で、子どもたちの様子が対照的に描かれています。

(16) ウ
【解説】かわせみは「鉄砲弾」のように鋭く飛び込んできます。一方、やまなしは「ずうっと沈んで」から「また上へのぼって」いくなど、ゆったりとした動きをしています。

(17) ア
【解説】5月の川底には「日光」が差し込み、12月の川底には「月光」が差しています。二つの場面で、川底を照らす光が変化しています。

(18) イ
【解説】「かぷかぷ」「トブン」「サラサラ」などの言葉によって、水の中で聞こえる音や、ものが動く様子を具体的に想像しやすくしています。また、独特のリズムが生まれ、作品の不思議な雰囲気にもつながっています。

大問4

(19) ウ
【解説】5月には、かわせみが魚を連れ去るという厳しい出来事が起こります。一方、12月には、やまなしからよい匂いがし、おいしいお酒になることが語られます。この二つの場面を比べると、自然には厳しい一面だけでなく、恵みを与えてくれる一面も描かれていると考えられます。

(20) ア
【解説】最初に「幻燈」と示して物語が始まり、最後にも「幻燈」という言葉で終わることで、5月と12月の出来事を一つの物語として包み込むような構成になっています。また、現実とは少し違う、不思議で幻想的な世界を感じさせる効果があります。

【小学生向け】宮沢賢治 『やまなし』 練習問題 まとめ

お疲れ様でした!

「やまなし」を読むときは、出来事を追うだけでなく、どのような言葉で描かれているかに注目することが大切です。

五月の場面では、かわせみに魚が連れ去られるという恐ろしい出来事が起こります。一方、十二月の場面では、やまなしが水の中を落ちてきて、子どもたちはその様子や匂いを楽しみにします。この二つの場面を比べると、同じ谷川の中でも、季節や出来事によって見える世界が大きく変化していることが分かります。

また、「鉄砲弾のようなもの」「青じろい火を燃したり消したりしているよう」などの比喩表現は、登場するものの動きや見た目を具体的に想像するための重要な手がかりです。

問題を解き終わったら、ぜひ本文に戻って、「なぜこの表現が使われているのか」「五月と十二月では何が違うのか」を確かめてみてください。

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