中1理科の「植物の世界」は、覚える用語が多い単元ですが、それ以上に「なぜその操作をするのか」という実験の意図を問う問題が重要になってきます。とくに近年の公立入試問題では、単なる用語の暗記だけでは通用しない、記述力・表現力が求められます。
今回は、定期テストの点数アップから入試の基礎固めまで、一気に取り組める「生物分野50本ノック」を作成しました。本格的な演習に入る前の、知識の抜け漏れチェックや総復習にぴったりです。ノートとペンを用意して、さっそく挑戦してみましょう!
【中1理科】生物分野(植物のつくりとはたらき) 50本ノック
第1章:身近な生物の観察と顕微鏡
(1) 植物などを観察するときに使うルーペで、観察するものが動かせない場合、ルーペと顔の位置をどのようにしてピントを合わせますか。
(2) 水中の小さな生物を観察するときに、スライドガラスにのせた水滴の上にカバーガラスをかけますが、このとき空気が入らないようにするためには、カバーガラスをどのように下ろせばよいですか。
(3) 顕微鏡の倍率は、何レンズの倍率と何レンズの倍率をかけ合わせて求めますか。
(4) 顕微鏡で観察するとき、最初は低倍率・高倍率のどちらの対物レンズを使いますか。
(5) 【記述】顕微鏡のピントを合わせるとき、真横から見ながらプレパラートと対物レンズを限界まで近づけた後、どのようしてピントを合わせますか。その理由も含めて説明しなさい。
(6) 顕微鏡で観察するものをのせるためのガラス板(スライドガラスとカバーガラスをセットにしたもの)を何といいますか。
(7) 顕微鏡の視野の中で、右上に逃げていく微生物を視野の中央にもどすには、プレパラートを上下左右のどの方向に動かせばよいですか。
(8) 双眼実体顕微鏡を使うと、観察するものはどのように見えますか。(見え方の特徴を答えなさい)
(9) 顕微鏡の視野の明るさを調節するために使う、ステージの下にある部品を2つ答えなさい。
(10) 池の水などを観察したときに見られる、緑色で自ら動くことのできるミドリムシは、動物・植物のどちらの特徴を持っていますか。
第2章:植物の体のつくりとはたらき
(11) 植物の葉の表面にある、三日月形の2つの細胞(孔辺細胞)に囲まれたすきまを何といいますか。
(12) (11)のすきまは、一般的な植物の葉の表と裏のどちらに多くありますか。
(13) 植物の体の中の水が、水蒸気となって(11)から空気中へ出ていく現象を何といいますか。
(14) 【記述】(13)の現象は、植物の生命活動においてどのような役割がありますか。「根」という言葉を使って説明しなさい。
(15) 植物が光を受けて、二酸化炭素と水からデンプンなどの養分と酸素を作るはたらきを何といいますか。
(16) (15)のはたらきが行われるのは、細胞の中の何という緑色の粒ですか。
(17) 葉にデンプンができていることを確かめるために使う試薬は何ですか。また、デンプンがあると何色に変化しますか。
(18) 【記述】光合成の実験で、一部をアルミニウムはくで覆った葉と覆っていない葉を比べるような、調べる条件以外をすべて同じにして行う実験を何といいますか。また、この実験を行う目的を説明しなさい。
(19) 光合成の実験で、ふ入り(緑色でない部分がある)の葉を使うと、光合成には何が必要であることが確かめられますか。
(20) 植物が酸素を取り入れて二酸化炭素を出すはたらきを何といいますか。
(21) 植物の根の先端近くにある、細かい毛のようなつくりを何といいますか。
(22) 【記述】(21)があることによって、植物にとってどのような利点がありますか。「表面積」という言葉を使って説明しなさい。
(23) 根から吸収された水や、水にとけた肥料分が通る管を何といいますか。
(24) 葉で作られた栄養分が通る管を何といいますか。
(25) (23)と(24)が束になったものを何といいますか。
第3章:花のつくりと種子
(26) アブラナの花を外側から順にはがしていくと、がく、花弁、おしべの次にある、最も内側のつくりは何ですか。
(27) めしべの先端の、花粉がつく部分を何といいますか。
(28) めしべの根元にある、ふくらんだ部分を何といいますか。
(29) (28)の中にある、将来種子になる小さな粒のような部分を何といいますか。
(30) おしべの先端にある、花粉が入っているふくろを何といいますか。
(31) 花粉がめしべの先端につくことを何といいますか。
(32) (31)が起こると、やがて(28)のふくらみは成長して何になりますか。
(33) アサガオやツツジのように、花弁がくっついている花を何といいますか。
(34) サクラやアブラナのように、花弁が1枚1枚離れている花を何といいますか。
(35) マツの花で、りん片に花粉のうがついているのは、雌花と雄花のどちらですか。
(36) マツの花で、りん片に胚珠がついているのは、雌花と雄花のどちらですか。
(37) マツなどの植物の花には、アブラナなどの花にある「がく」や「花弁」の他に、何がありませんか。
(38) 【記述】マツの花粉には空気袋がついています。これにはどのような利点がありますか。
(39) 種子を作って仲間を増やす植物をまとめて何といいますか。
第4章:植物の分類
(40) (39)のうち、胚珠が子房に包まれている植物を何といいますか。
(41) (39)のうち、マツやイチョウのように胚珠がむき出しになっている植物を何といいますか。
(42) (40)の植物のうち、種子から最初に出る葉(子葉)が1枚の植物のなかまを何といいますか。
(43) (40)の植物のうち、子葉が2枚の植物のなかまを何といいますか。
(44) (42)の植物の葉の葉脈は、どのようなすじになっていますか。
(45) (43)の植物の根は、どのようなつくりになっていますか。(2つの名称を使って答えなさい)
(46) 種子を作らずに、胞子で仲間を増やす植物のうち、根・茎・葉の区別があり、維管束がある植物を何といいますか。
(47) (46)の植物の葉の裏側にある、胞子が入っているふくろを何といいますか。
(48) 種子を作らずに、胞子で仲間を増やす植物のうち、根・茎・葉の区別がなく、維管束がない植物を何といいますか。
(49) 【記述】(48)の植物に見られる仮根とはどのようなつくりですか。根との違いがわかるように説明しなさい。
(50) イヌワラビ(シダ植物)、ゼニゴケ(コケ植物)、スギ(裸子植物)、アサガオ(被子植物)を、体のつくりが単純なものから複雑なものへ(進化したと考えられる順に)並べかえなさい。
【解答・解説編】
第1章:身近な生物の観察と顕微鏡
(1) 【解答】ルーペを目に近づけたまま、自分が前後に動いてピントを合わせる。 【解説】観察物が動かせる場合は観察物を前後に動かしますが、動かせない場合(樹木の幹など)は自分が動きます。
(2) 【解答】端からゆっくりと下ろす。(または、スライドガラスに斜めにつけてからゆっくり下ろす) 【解説】空気が入ると気泡ができ、観察の邪魔になります。
(3) 【解答】接眼レンズと対物レンズ 【解説】接眼レンズが10倍、対物レンズが40倍なら、倍率は400倍になります。
(4) 【解答】低倍率 【解説】低倍率のほうが視野が広く、観察したい対象物を見つけやすいためです。
(5) 【解答】接眼レンズをのぞきながら、プレパラートと対物レンズを遠ざけるように調節ねじを回してピントを合わせる。対物レンズとプレパラートがぶつかって、プレパラートが割れるのを防ぐため。 【解説】入試でもよく出る王道の記述問題です。「遠ざけながら」「割れるのを防ぐため」の2点が必須です。
(6) 【解答】プレパラート
(7) 【解答】右上 【解説】顕微鏡の視野は上下左右が逆になっているため、見かけ上逃げていく方向(右上)にプレパラートを動かすと、対象物は中央に戻ります。
(8) 【解答】立体的に見える。 【解説】両目で見るため、奥行きがわかります。
(9) 【解答】反射鏡としぼり 【解説】低倍率から高倍率にすると視野が暗くなるため、この2つを使って明るさを調節します。
(10) 【解答】両方(の性質を持っている) 【解説】葉緑体で光合成をする(植物の性質)一方で、べん毛を使って自ら動く(動物の性質)ことができます。
第2章:植物の体のつくりとはたらき
(11) 【解答】気孔
(12) 【解答】裏(葉の裏側) 【解説】水面に浮く葉(ハスなど)は表に多くありますが、一般的な陸上植物は裏に多くあります。
(13) 【解答】蒸散 (14) 【解答】葉から水が失われることで、根から水を吸い上げる原動力になる。 【解説】「根からの吸い上げの原動力」というキーワードが重要です。また、植物の体温を下げる役割もあります。
(15) 【解答】光合成
(16) 【解答】葉緑体 (17) 【解答】ヨウ素液、青紫色
(18) 【解答】対照実験。光合成には光が必要であることを確かめるため。(または、光が当たるかどうかの条件だけを変えて、光の影響を調べるため) 【解説】「比較するために他の条件を揃える」という対照実験の考え方は、高校入試の頻出ポイントです。
(19) 【解答】葉緑体 【解説】ふ入りの部分は葉緑体がないため、光が当たってもデンプンができません。
(20) 【解答】呼吸
(21) 【解答】根毛
(22) 【解答】根の表面積が大きくなり、水や水にとけた肥料分を効率よく吸収できる。
(23) 【解答】道管 【解説】水の通り道なので、体の内側(中心側)を通ります。
(24) 【解答】師管 【解説】栄養分の通り道なので、体の外側(表皮側)を通ります。
(25) 【解答】維管束
第3章:花のつくりと種子
(26) 【解答】めしべ
(27) 【解答】柱頭
(28) 【解答】子房
(29) 【解答】胚珠
(30) 【解答】やく(花粉のう)
(31) 【解答】受粉
(32) 【解答】果実 【解説】子房は果実に、胚珠は種子になります。
(33) 【解答】合弁花
(34) 【解答】離弁花
(35) 【解答】雄花 (36) 【解答】雌花
(37) 【解答】子房 【解説】裸子植物であるマツには子房がなく、胚珠がむき出しになっています。
(38) 【解答】風によって遠くまで運ばれやすくなる。 【解説】マツは風で花粉を運ぶ風媒花です。
(39) 【解答】種子植物
第4章:植物の分類
(40) 【解答】被子植物
(41) 【解答】裸子植物
(42) 【解答】単子葉類
(43) 【解答】双子葉類
(44) 【解答】平行脈
(45) 【解答】主根と側根 【解説】単子葉類(ひげ根)との違いを明確に押さえておきましょう。
(46) 【解答】シダ植物
(47) 【解答】胞子のう
(48) 【解答】コケ植物
(49) 【解答】体を地面や岩などに固定する役割だけがあり、根のように水を吸収するはたらきはないつくり。 【解説】コケ植物は維管束がないため、水分は体の表面全体から吸収します。
(50) 【解答】ゼニゴケ → イヌワラビ → スギ → アサガオ 【解説】水辺から陸上へ適応していく歴史として、「コケ(維管束なし)→ シダ(種子なし)→ 裸子(子房なし)→ 被子(胚珠が子房に包まれる)」の順になります。
【中1理科】生物分野(植物のつくりとはたらき) 50本ノック まとめ
お疲れ様でした!50問中、何問正解できましたか?
「維管束」や「被子植物」といった間違えやすい用語の確認はもちろんですが、対照実験の目的や、顕微鏡のピント合わせの手順など、つまずきやすかったポイントは解説を読んでしっかり復習しておきましょう。
単なる暗記で終わらせず、「自分の言葉で理由を説明できる」レベルに引き上げておけば、受験本番でも確実に得点できる大きな武器になります。間違えた問題は日を空けてから再度挑戦し、植物分野を完璧にマスターしてくださいね!
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