【中学2年生向け】枕草子「うつくしきもの」 練習問題

古文

中学生の古典学習で、『枕草子』の「春はあけぼの」に続いてよく出題されるのが「うつくしきもの」の段です。

また、「ちご」「および」「尼そぎ」など、今の私たちが使わない古語がたくさん登場するため、「誰が何をしているのか」を正確に読み取る力が必要になります。

今回は、定期テストで必ずと言っていいほど出題される重要ポイントに絞った「うつくしきもの」の練習問題を作成しました!

「春はあけぼの」と一緒に学習して、『枕草子』を得点源にしていきましょう!

問題と解答は以下からPDFで印刷できます。

【中学2年生向け】枕草子「うつくしきもの」 練習問題

以下の【本文】を読んで、次の問いに応えなさい。

【本文】

うつくしきもの。瓜に書きたるちごの顏。すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る。

二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなるおよびに捕らへて、大人などに見せたる、いとうつくし。

頭は尼そぎなるちごの、目に髮の覆へるを、かきはやらで、うちかたぶきて、物など見たるも、うつくし。

大問1:文学史と基本知識

(1) この作品の作者は誰ですか。

(2) この作品の文学ジャンルを答えなさい。

大問2:歴史的仮名遣い

次の語句を、現代仮名遣いに直して、すべてひらがなで答えなさい。

(3) はひ来る

(4) 捕らへて

(5) 覆へる

大問3:重要語句の意味

次の太字の古語の現代語訳として、最も適切なものをア〜エから選びなさい。ただし、(11)は現代語で意味を答えなさい。

(6) うつくしきもの
ア. 形が美しい イ. かわいらしい ウ. 立派だ エ. 趣がある

(7) ちごの顏
ア. 幼児 イ. 若者 ウ. 老人 エ. 動物

(8) およびに捕らへて
ア. 両手 イ. 手のひら ウ. 指 エ. 足

(9) 頭は尼そぎなる
ア. 髪を長く伸ばした髪型
イ. 肩のあたりで切りそろえたおかっぱ頭
ウ. 髪を頭の上で結い上げた髪型
エ. 髪をすべて剃り落とした頭

(10) かきはやらで
ア. かき払って イ. かき払わないで ウ. かき集めて エ. かき集めないで

(11) うちかたぶきて
「かたぶきて」を現代の言葉に直して答えなさい。

大問4:内容の読み取り

(12) 「瓜に書きたるちごの顏」とはどのようなものですか。最も適切なものを選びなさい。
ア. 瓜の表面に、幼児の顔を描いたもの
イ. 幼児が瓜に自分の顔を描いたもの
ウ. 瓜のような丸い顔をした幼児

(13) 「すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る」とありますが、「ねず鳴き」をしているのは誰ですか。次から選びなさい。
ア. すずめの子 イ. ねずみ ウ. 筆者などの人 エ. ちご

(14) 「二つ三つばかりなるちご」が大人に見せているものは何ですか。本文から抜き出しなさい。

(15) 筆者が「かわいらしい」と感じている情景を、この段落では大きく分けて4つ挙げています。
1つ目は「瓜に描いたちごの顔」、2つ目は「すずめの子がねず鳴きに向かって跳ねて来る様子」、3つ目は「ちごが小さなごみを見つけて大人に見せる様子」です。では、4つ目はどのような様子ですか。「〜が〜様子」とつながるように、現代の言葉で簡潔に書きなさい。

【解答・解説編】

大問1

(1) 清少納言

(2) 随筆(『枕草子』は日本最古の随筆です。『徒然草』『方丈記』と並ぶ日本三大随筆の一つとして覚えましょう)

大問2

(3) はいくる(語中・語尾のハ行はワ行に直します)

(4) とらえて(「へ」を「え」に直します)

(5) おおえる(「へ」を「え」に直します。※「おほへる」ではなく「覆(おほ)へる」の「へ」の部分です)

大問3

(6) イ(古語の「うつくし」は「かわいらしい、いとしい」という意味です。現代語の「美しい(きれいだ)」とは意味が異なるため、テストで超頻出です)

(7) ア(「ちご(稚児)」は、乳幼児や小さな子どものことです)

(8) ウ(「および」は「指」のことです。幼児の小さくてかわいらしい指を表現しています)

(9) イ(「尼そぎ」とは、尼さんのように肩のあたりで髪を切りそろえた、今で言う「おかっぱ頭」のことです)

(10) イ(「〜で」は、古語では「〜ないで」という打ち消しの意味になります。「かきはやらで」=「かき払わないで」となります)

(11) 傾いて(「かたぶく」は現代の「かたむく(傾く)」のことです)

大問4

(12) ア(瓜という野菜の表面に、大人がいたずら書きのように幼児の顔を描いたもののことです)

(13) ウ(「ねず鳴き」とは、人が口の中でチュッチュッと音を立ててねずみの鳴き真似をすることです。人がねず鳴きをして気を引くと、すずめの子がピョンピョンと跳ねて(踊り)やって来る様子をかわいらしいと言っています)

(14) いと小さきちり(とても小さなちり(ごみ)を見つけて、小さな指でつまんで大人に見せる様子です)

(15) (解答例)おかっぱ頭の幼児が、目にかぶさる髪をかき払わないで、首を傾けて物を見ている様子。 (※「尼そぎ(おかっぱ頭)の幼児」「髪をかき払わない」「首を傾けて物を見る」の要素が含まれていれば正解です)

【中学2年生向け】枕草子「うつくしきもの」 練習問題 まとめ

お疲れ様でした!

「うつくし=かわいらしい」という古語の意味、「ねず鳴き」をしているのは「すずめ」でも「ねずみ」でもなく「人(大人)」であることなどはテストで頻出のポイントです。

間違えた問題は解説をよく読み、テスト本番では満点を目指して頑張ってくださいね!

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