光村図書 中学3年生 Here We Go! Let’s Read3の本文の日本語訳と重要箇所の解説その2です。その1についてはこちらから見ることができます。
>中3Here We Go! Let’s Read1 本文和訳
>中3Here We Go! Let’s Read2 本文和訳
>中3Here We Go! Let’s Read3 本文和訳①
改めて内容を説明すると,1992年にブラジルのリオデジャネイロで地球サミットが開かれました。
そこでスピーチをしたのは,なんとまだ12歳の少女セヴァンさんでした。12歳の少女が環境問題について行ったこのスピーチは世界を驚かせ,今でも「伝説のスピーチ」と言われています。
ではスピーチの続きを一緒に読んでいきましょう。
- Let’s Read3 本文と日本語訳
- 重要語句
- Let’s Read3 重要事項の解説
- Two days ago here in Brazil, we were shocked when we spent time with some children living on the streets.
- “I wish I was rich. And if I were, I would give all the street children food, clothes, medicine, shelter, and love and affection.”
- If a child on the street who has nothing is willing to share, why are we who have everything still so greedy?
- not to fight with others
- Then why do you go out and do the things you tell us not to do?
- Parents should be able to comfort their children by saying,
- “Everything’s going to be all right,”
- “We’re doing the best we can,”
- My father always says, “You are what you do, not what you say.”
- I challenge you, please make your actions reflect your words.
- Let’s Read3 まとめ
Let’s Read3 本文と日本語訳
Two days ago here in Brazil, we were shocked when we spent time with some children living on the streets.
「2日前にブラジルで,ストリートで暮らす子どもたちと一緒に過ごしていたときにショックを受けました。」
One child told us:
「1人の子どもが私たちに言いました。」
“I wish I was rich. And if I were, I would give all the street children food, clothes, medicine, shelter, and love and affection.”
『裕福だったらなあ。もし裕福だったら,ストリートチルドレンみんなに食べ物と服,薬,避難所,そして愛情をあげるのに。』
If a child on the street who has nothing is willing to share, why are we who have everything still so greedy?
「何も持っていないストリートの子どもが進んで分け与えようとするのに,なぜすべてを持っている私たちはいまだにそんなに欲深いのですか?」
At school, even in kindergarten, you teach us how to behave in the world.
「学校で,幼稚園でさえ,あなたたちは私たちに世界での振る舞い方を教えます。」
You teach us:
「あなたたちは私たちに教えます。」
not to fight with others
「他の人と争わないようにと」
to work things out
「物事を解決するようにと」
to respect others
「他人を敬うようにと」
to clean up our mess
「後始末をするようにと」
not to hurt other creatures
「他の生き物を傷つけないようにと」
to share, not be greedy
「分け与え,欲深くならないようにと」
Then why do you go out and do the things you tell us not to do?
「それではなぜあなたたちは外に出て,私たちにするなと言ったことをするのですか?」
Parents should be able to comfort their children by saying,
「親はこう言うことで子どもたちを慰めることができるはずです。」
“Everything’s going to be all right,” “We’re doing the best we can,” and “It’s not the end of the world.”
『すべて上手くいっているよ』『私たちができるベストのことをしているよ』『世界の終わりなんかじゃないよ』
But I don’t think you can say that to us anymore.
「しかし私は,あなたたちはもはや私たちにそう言うことはできないと思っています。」
My father always says, “You are what you do, not what you say.”
「父はいつも私に言います。『何を言うかではなく,何をするかで人の値打ちは決まる』と。」
You grown-ups say you love us.
「あなたたち大人は,私たちを愛していると言います。」
I challenge you, please make your actions reflect your words.
「私はあなたたちに異議を唱えたいです。どうかあなたたちの行動に言葉を反映させてください。」
Thank you for listening.
「ご清聴ありがとうございました。」
重要語句
even「~さえ」
work A out「Aを解決する」
creature「生き物」
anymore「もはや」
behave「振る舞う」
mess「めちゃくちゃな状態」
greedy「欲深い」
grown-up「大人」
Let’s Read3 重要事項の解説
Two days ago here in Brazil, we were shocked when we spent time with some children living on the streets.
“children living on the streets”の部分では「分詞」が使われていますね。
“I wish I was rich. And if I were, I would give all the street children food, clothes, medicine, shelter, and love and affection.”
この文では2パターンの「仮定法」が使われています。現実にはできない理想を表現しています。
最後の“love and affection”はどちらも「愛」という意味なので,「愛情」と1語でまとめました。
If a child on the street who has nothing is willing to share, why are we who have everything still so greedy?
まず“a child on the street who has nothing”と“we who have everything”の部分で「関係代名詞」が使われています。1つ目は“a child”を,2つ目は“we”をそれぞれ修飾しています。
ただし,関係代名詞は原則として代名詞を修飾できないので,2つ目のような形が文法問題で出題されることはありません。かなり特殊なパターンです。
また,“nothing”で「何も~ない」という意味なので,“has nothing”の形で「何も持っていない」となります。
“be willing to 動詞の原形”は「~するのをいとわない,進んで~する」という表現になります。
not to fight with others
高校内容になりますが,不定詞の”to”の前に”not”をつけることで,否定の意味に変えることができます。
“to fight with others”なら「他者と争うこと」ですが,“not”をつけると「他者と争わないこと」となります。
Then why do you go out and do the things you tell us not to do?
“the things you tell us not to do”で「関係代名詞」が使われていますね。
“you”の前に”which”もしくは”that”が省略されています。
また“not to do”の部分は先ほど説明した不定詞の否定形です。
“tell 人 not to 動詞の原形”で「人に~しないように言う」となりますよ。
Parents should be able to comfort their children by saying,
“be able to 動詞の原形”で「~することができる」となり,助動詞“can”と同じ意味です。重要表現なのでしっかり覚えましょう!
今回は助動詞“should”が使われていて,助動詞は1文で1回しか使えないので,“can”の代わりに“be able to 動詞の原形”を使っています。
“comfort”は「~を慰める」という動詞です。
最後の“by”は前置詞で「~によって」という手段や方法を表します。この意味でよく出てくるので,必ず覚えましょう!
“Everything’s going to be all right,”
“Everything’s going to be all right”は英会話でよく出てくるフレーズです。「すべてうまくいくよ」という意味になります。
会話上では,“going to”は“gonna”と省略して言われることが多いです。
“We’re doing the best we can,”
“(the) best 人 can do”で「人にできる最大限のこと」といった意味合いになります。
今回の文では“can”の後ろの“do”が省略されていますね。
My father always says, “You are what you do, not what you say.”
“You are what you do, not what you say.” は,この文では「何を言うかではなく,何をするかで人の値打ちは決まる」と覚えてしまいましょう。
文法としては「関係副詞」という高校英語の内容が使われています。
I challenge you, please make your actions reflect your words.
“challenge”は「~に異議を唱える」という動詞です。ちなみにスポーツで判定に納得がいかない時,審判にビデオ判定を求めることを「チャレンジする」と言います。
“make 人・もの 動詞の原形”で「人・ものに~させる」という意味になります。
“reflect”は「を反射する,反映する」という動詞です。ポケモンの技の「リフレクター」もここから来ていますね。
Let’s Read3 まとめ
以上がLet’s Read3その2の日本語訳となります。
重要な語句や文法が数多く登場します。文章は長いかもしれませんが,内容としては読みやすいはずです!
繰り返し音読をして,しっかり内容と表現を掴んでいきましょう!
>中3Here We Go! Let’s Read3 本文和訳①
何か分からない点や他に解説してほしい点があれば,お気軽にコメントしてください!
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