今回は飛鳥時代と奈良時代の練習問題を50問用意しました。
この単元は、聖徳太子の政治改革から大化の改新、大宝律令、平城京の遷都、天平文化まで、覚えるべき人物や制度が盛りだくさんです。一問一答の基本問題から、テストで出やすい記述問題、そして間違いやすい正誤(〇×)問題まで幅広くカバーしています。
解答編には「なぜそうなったのか?」がわかる詳しい解説もついているので、丸暗記ではなく歴史の流れとして理解を深めましょう!問題はPDFで印刷できます。
大問1
(1) 6世紀、ヤマト王権内で仏教を取り入れるかどうかを巡り、物部氏と対立して勝利した豪族は何氏ですか。
(2) 推古天皇が即位した際、天皇が女性や幼いときに代わりに政治を行う役職として、聖徳太子が任命された役職を何といいますか。
(3) 「一に曰く、和を以て貴しとなす」など、仏教や儒教の教えを取り入れて、天皇に仕える役人の心構えを示したものは何ですか。
(4) 隋の進んだ制度や文化を取り入れるため、遣隋使として派遣された人物は誰ですか。
(5) 聖徳太子が建てたとされる、現存する世界最古の木造建築物は何ですか。
(6) 618年、隋が滅んだ後に中国で成立した国はどこですか。
大問2
(7) 645年、中大兄皇子らが蘇我入鹿・蝦夷の親子を倒した出来事を何といいますか。
(8) 蘇我氏を滅ぼした後に行われた、元号を「大化」とし、都を難波に移すなどの一連の政治改革を何といいますか。
(9) 663年、日本が百済を再興するために出兵し、唐・新羅連合軍に敗れた戦いを何といいますか。
(10) 668年に即位し、初めて全国に戸籍をつくった天皇は誰ですか。
(11) 672年、上記の天皇の跡継ぎを巡って起きた争いを何といいますか。
(12) 上記の内乱に勝利し、即位した大海人皇子は何天皇ですか。
(13) 天武天皇の死後、持統天皇が694年に遷都した都はどこですか。
(14) 701年に文武天皇が、唐の法律にならって制定した法律を何といいますか。
(15) 天皇を中心として政治を行う政府・政治機構を何といいますか。
(16) 地方は国・郡・里に分けられましたが、このうち「国」を治めるために朝廷から派遣された役人を何といいますか。
(17) 九州の行政や外交、防衛の役割を担った役所は何ですか。
大問3
(18) 710年、唐の都を手本にして奈良に造られた都はどこですか。
(19) 都の市などで物の売買に使われた貨幣を何といいますか。
(20) 戸籍をもとに、6歳以上の男女に口分田を与える仕組みを何といいますか。
(21) 口分田での収穫の3%の稲を納める税を何といいますか。
(22) 成年男子に課せられた、地方の特産物を都に納める税を何といいますか。
(23) 成年男子に課せられた、都で10日間の労働をするか、布を納める税を何といいますか。
(24) 律令制度における中央の仕組み(二官)の中で、一般の政治を担当した役所は何ですか。
(25) 九州の警備にあたるため、東国などから3年間派遣された兵士を何といいますか。
(26) 墾田永年私財法などによって、貴族や寺社などが広げていった私有地を何といいますか。
大問4
(27) 聖武天皇が平城京に建て、大仏をつくった寺院はどこですか。
(28) 754年に唐から来日し、仏教を広めて唐招提寺を開いた僧侶は誰ですか。
(29) 遣唐使がもたらした、仏教や国際色の強い文化を何といいますか。
(30) 東大寺にあり、聖武天皇の宝物などが納められている倉庫は何ですか。
(31) 山上憶良の「貧窮問答歌」などが収められている、日本最古の歌集は何ですか。
(32) 神話などを含め、天皇家の歴史を物語調で書いた歴史書は何ですか。
(33) 天皇家の歴史を年代順で書いた歴史書は何ですか。
(34) 地方の文化や言い伝えなどを記録した書物は何ですか。
大問5
(35) 【記述】聖徳太子が定めた「冠位十二階」は、どのような目的で作られましたか。「家柄」と「能力」という言葉を使って説明しなさい。
(36) 【記述】大化の改新で示された「公地公民」とはどのような仕組みですか。「天皇」という言葉を使って説明しなさい。
(37) 【記述】天智天皇の時代から全国で作られるようになった「戸籍」は、何のために作られましたか。
(38) 【記述】奈良時代、農民たちが戸籍の性別を女性と偽って登録したり、口分田を捨てて逃亡したりした主な理由は何ですか。「税」という言葉を使って説明しなさい。
(39) 【記述】743年に出された「墾田永年私財法」は、どのような目的で出されましたか。「口分田」という言葉を使って説明しなさい。
(40) 【記述】聖武天皇が全国に国分寺や国分尼寺を建て、大仏を造った主な理由は何ですか。「仏教」という言葉を使って説明しなさい。
大問6
※次の文が正しければ〇、間違っていれば×で答えなさい。
(41) 【正誤】蘇我馬子は、推古天皇の摂政として中臣鎌足を任命した。
(42) 【正誤】「三に曰く、詔を承りては必ず謹め」の「詔」とは、天皇の命令のことである。
(43) 【正誤】乙巳の変のあと、都は奈良から平安京にうつされた。
(44) 【正誤】大宝律令の「律」とは政治の決まりのことであり、「令」とは刑罰の決まりのことである。
(45) 【正誤】平城京は、唐の都である長安を手本にして造られた。
(46) 【正誤】班田収授法では、口分田を与えられるのは成年男子のみであった。
(47) 【正誤】冠位十二階では、家柄によって役人の地位を決めるのではなく、能力に応じて地位を与えようとした。
(48) 【正誤】白村江の戦いで、日本は百済を助けるために出兵し、唐・新羅連合軍に勝利した。
(49) 【正誤】日本書紀は、地方の言い伝えや自然を記録した書物である。
(50) 【正誤】「一に曰く、和を以て貴しとなす。二に曰く、篤く三宝を敬へ」の「三宝」とは、仏・法・僧のことである。

解答と解説
大問1
(1) 蘇我氏
解説:仏教を取り入れるかどうかで物部氏と対立し、勝利してヤマト王権で力を握りました。
(2) 摂政
解説:天皇が女性や幼いときに政治の代行をする役職で、推古天皇の摂政には聖徳太子が任命されました。
(3) 十七条の憲法
解説:仏教や儒教の教えを取り入れ、天皇に仕える役人の心構えを示しました。
(4) 小野妹子
解説:中国(隋)の進んだ制度や文化を取り入れるため、最初に遣隋使として派遣されました。
(5) 法隆寺
解説:聖徳太子が建てた、世界に現存する最も古い木造建築物です。
(6) 唐
解説:618年に隋が滅んだのち、長安を都として成立した強力な国です。
大問2
(7) 乙巳の変(いっしのへん)
解説:中大兄皇子と中臣鎌足が、独裁的な政治を行っていた蘇我入鹿・蝦夷の親子を倒した事件です。
(8) 大化の改新
解説:乙巳の変から始まった一連の政治改革のことで、都を難波(大阪)に移しました。
(9) 白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)
解説:日本は百済を助けようとしましたが、唐・新羅連合軍に大敗しました。
(10) 天智天皇
解説:中大兄皇子が即位して天智天皇となり、親族関係などのつながりを証明する戸籍を初めてつくりました。
(11) 壬申の乱(じんしんのらん)
解説:天智天皇の死後、跡継ぎをめぐって起きた争いです。
(12) 天武天皇
解説:壬申の乱で勝利した大海人皇子が即位し、遣唐使を派遣して中国の制度を取り入れようとしました。
(13) 藤原京
解説:持統天皇が694年に遷都した都で、現在の奈良県橿原市にあたる地域につくられました。
(14) 大宝律令
解説:「律(刑罰の決まり)」と「令(政治の決まり)」からなる、唐の法律にならって制定されたものです。
(15) 朝廷
解説:天皇を中心として政治を行う政府のことで、この仕組みに基づく国を「律令国家」と呼びます。
(16) 国司
解説:地方は「国・郡・里」に分けられ、国には朝廷から国司が派遣されました。
(17) 大宰府(だざいふ)
解説:九州地方の行政や、外交・防衛などの重要な役割を担う役所でした。
大問3
(18) 平城京
解説:710年に唐の都である長安を手本にして造られ、ここから奈良時代がスタートします。
(19) 和同開珎(わどうかいちん)
解説:平城京の市などで物の売買に使われるため、発行された貨幣です。
(20) 班田収授法
解説:戸籍に基づいて6歳以上の男女に口分田を与え、死後は国に返却させる制度です。
(21) 租
解説:与えられた口分田での収穫の3%の稲を納める税です。
(22) 調
解説:成年男子に課せられ、地方の特産物を都へ納める税です。
(23) 庸
解説:成年男子に課せられ、都で10日間働くか、代わりに布を納める税です。
(24) 太政官(だいじょうかん)
解説:中央の政治組織(二官)のうち、神社の仕事を行う「神祇官」に対し、一般の政治を担当したのが「太政官」です。
(25) 防人(さきもり)
解説:防人は、九州の防衛のために派遣された兵士です。東国の農民などがその役目を負いました。
(26) 荘園
解説:墾田永年私財法によって開墾した土地の私有が認められ、その後、貴族や寺社などが私有地を広げ、荘園が発達していきました。
大問4
(27) 東大寺
解説:聖武天皇が平城京に建て、巨大な大仏を造りました。
(28) 鑑真
解説:日本に正しい仏教の教えを伝えるため、唐から来日した僧侶です。
(29) 天平文化(てんぴょうぶんか)
解説:遣唐使を通じて唐の文化を取り入れた、仏教色が強く国際的な文化です。
(30) 正倉院(しょうそういん)
解説:東大寺にあり、聖武天皇の愛用品などが納められています。
(31) 万葉集
解説:日本最古の歌集で、山上憶良の「貧窮問答歌」などが収められています。
(32) 古事記
解説:神話などを含め、天皇家の歴史を物語調で国内向けにまとめた書物です。
(33) 日本書紀
解説:天皇家の歴史を年代順に記録した、国外向けの歴史書です。
(34) 風土記(ふどき)
解説:各地方の文化や言い伝えなどを記録して提出させた書物です。
大問5
(35) 【解答例】家柄ではなく、能力のある人を役人に起用するため。
解説:冠の色で地位を区別し、優秀な人材を取り立てようとしました。
(36) 【解答例】これまで豪族が支配していた土地と国民を、すべて国(天皇)のものとする仕組み。
解説:天皇が支配者であることを明確にするための重要なおもな改革です。
(37) 【解答例】人々の身分や年齢、家族関係などを把握し、口分田を分け与えたり、税を納めさせたりするため。
解説:天智天皇が初めて全国に戸籍をつくり、のちの班田収授法の基礎となりました。
(38) 【解答例】成年男子の税負担が非常に重かったため。
解説:調・庸などの税や、防人などの負担が成年男子に集中していたため、負担から逃れようとする人々が現れました。
(39) 【解答例】人口の増加などによって口分田が不足したので、新しく土地を開墾することを促すため。
解説:これにより公地公民の原則が崩壊し、荘園(私有地)が増えていきました。
(40) 【解答例】疫病や災害などが相次いだため、仏教の力で国を守り、社会を安定させようとしたから。
解説:仏教への強い信仰から、全国に国分寺や国分尼寺を、都に東大寺を建てました。
大問6
(41) ×
解説:推古天皇の摂政に任命されたのは「聖徳太子」です。中臣鎌足は、のちの乙巳の変で活躍した人物です。
(42) 〇
解説:十七条の憲法に記されており、「詔(みことのり)」は天皇の命令を指します。
(43) ×
解説:乙巳の変の後、都は奈良から「難波(大阪)」にうつされました。
(44) ×
解説:逆です。「律」が刑罰の決まりで、「令」が政治の決まりです。
(45) 〇
解説:710年に遷都された平城京は、唐の都である長安をモデルに造られました。
(46) ×
解説:班田収授法では、成年男子だけでなく「6歳以上の男女」に口分田が与えられました。
(47) 〇
解説:冠位十二階では、家柄ではなく能力や功績に応じて冠位を与えることで、優れた人を役人として登用しようとしました。
(48) ×
解説:白村江の戦いでは、日本は唐・新羅連合軍に「敗北」しました。
(49) ×
解説:地方の言い伝えや文化を記録したものは「風土記」です。日本書紀は天皇家の歴史をまとめた歴史書です。
(50) 〇
解説:十七条の憲法の第二条にある「三宝」とは、仏(仏様)・法(仏教の教え)・僧(お坊さん)のことを指します。
飛鳥時代・奈良時代 練習問題 50本ノック まとめ
お疲れ様でした!
この時代は、聖徳太子の改革から始まり、「公地公民」の原則が「墾田永年私財法」によって崩れていくまで、制度の変化がとても多いのが特徴です。
記述問題でも確認したように、「なぜその法律が作られたのか?」「なぜ都を変えたり大仏を造ったりしたのか?」という目的を自分の言葉で説明できるようになると、歴史のストーリーがしっかり頭に入ります。
間違えてしまった問題は解説を何度も読み返し、完璧に答えられるようになるまで繰り返しチャレンジしてみてくださいね!
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