月額980円で人気講師のハイクオリティな授業を受講できる『スタディサプリ』。
塾や予備校の授業は高額なのが当たり前、というこれまでの教育業界の常識を完全に破壊するような革新的サービスで会員数も急増中です。
肝心の授業の品質も、どの科目もとてもわかりやすいと現役受講生からも評判で、大学受験まで対応していることから
「もはや予備校なんていらないんじゃないか?」
なんて思わされるくらいなのですが…
そうはいっても実際に予備校とどう違うのか?本当に980円の授業で大学受験に通用するのか?と疑問や不安を抱いている人もいるでしょう。
そこで今回はスタディサプリと大手予備校を徹底比較!
料金や実績、講師など5つの面から徹底検証していきます。
予備校とスタディサプリのどちらを利用しようか悩んでいるあなたはぜひ参考にしてくださいね。
スタディサプリと予備校を徹底比較!
さて、それではさっそくスタディサプリと大手予備校の比較を見ていきましょう。
今回スタディサプリの比較対象とするのは、同じく映像授業をメインで展開する『東進衛星予備校(東進ハイスクール)』と、三大予備校の『駿台予備校』『河合塾』『代々木ゼミナール(代ゼミ)』の計4つです。
また河合塾は校舎による一斉授業ではなく個別に学べる映像授業の『河合塾マナビス』が、同じく駿台予備校には『オンデマンド・サテネット』が、代々木ゼミナールには『フレックスサテライン』がありますので、それぞれマナビス、サテネット、フレックスサテラインを基準に検討していきます。
教室数
まずは教室数の比較から。
授業を受ける上で自宅や学校の近くに通いやすい教室があるかというのは非常に重要な選択肢になります。
そこで各予備校の教室(校舎)数を調査した結果がこちらになります。
東進 | 約1000 |
駿台 | 34 |
河合塾 | 279 |
代ゼミ | 約400 |
スタディサプリ | 0 |
※2019年3月現在
※駿台は現役フロンティア校も含む
※代ゼミは提携予備校も含む
やはり圧倒的なのは東進ですね。
今予備校業界で一番勢いのある東進は、校舎数でも他の追随を許しません。
そこそこの規模の都市であればちょっと駅を降りると駅前のビルで必ず東進を見かけると思います。
意外だったのが2位に代ゼミがつけていること。
代ゼミは昨今の経営不振もあって2015年に多くの校舎を閉鎖し、直営の校舎は全国に7つとなりました。
しかし提携している予備校に映像授業を提供する『サテライン予備校』形式を以前からとっているため、代ゼミの授業を受けられる予備校という数で考えると全国で400ヶ所にもなります。
3位の河合塾も279校と一見健闘しているように思えますが、その多くは首都圏や関西圏に集中しており、地域ごとに数の偏りが見られます。
代ゼミまでは47都道府県をしっかりカバーしていましたが、河合塾は校舎がない県もあるので、校舎ないところに住んでいる場合は受講したい場合は隣県にまで通わなければいかません。
これはちょっと地方の学生さんには負担が大きくなりますね。
最下位は駿台の34校。
個別指導教室などを含めればもう少し数が増えるようですが、サテネットを受講できる校舎と考えると現役生専用の校舎を含めてもこれだけの数になります。
駿台は代ゼミのようなフランチャイズ形式をとっておらず、映像授業にもあまり力は入れていない印象です。
そして当然ですがスタディサプリは0校ですね。
一応、最近では新宿に開設されたリアル校で人気講師の授業が受けられる『スタディサプリラボ』なんてものも実施したことがあるのですが、そもそも抽選制で100名限定。
他の予備校のように常設の教室というわけでなくあくまで企画ものような感じなので参考にはならないでしょう。
スタディサプリはこれまで通り自宅での受講が基本になります。
講座数
続いて授業の講座数です。
それぞれのサービスの充実度がわかる講座数ですが、各予備校やスタディサプリの講座数はどれくらいなのでしょうか?
東進 | 557 |
駿台 | 172 |
河合塾 | 不明 |
代ゼミ | 170 |
スタディサプリ | 92(155) |
※公式サイトおよびパンフレットの講座一覧を元に計算
講座数でもトップを走るのは東進でした。
予備校では年度によって新たに開設される講座や廃止される講座などもありますが、桁が変わるほどの変更は通常ありませんからどの年でも予備校間の順位は大きく変動はしないでしょう。
ちなみに代ゼミは公式サイトでは“講座数年間約2000”と謳っていますが、おそらく計算としては講座数ではなくコマ数なのでこちらの数字が実際に近いと思います。
また河合塾は講座一覧が確認できなかったので正確な講座数は不明ですが、駿台や代ゼミの数字をみるとおそらく河合も横並び程度だと予想されます。
…こうしてみると東進と他の大手予備校とではトリプルスコアほどの数の差がありますね。
さすがに“衛星予備校”の名前で映像授業が専門なだけあるというところでしょうか。
でもじゃあ東進に比べて他の予備校は授業の選択肢が少ないのか?というと決してそういうわけではありません。
どの予備校も分野別、単元別の講座から科目の通年講座、入試対策講座(センター、大学別など)かなり充実した内容になっています。
どの科目も複数の講師が様々なレベルをカバーしていますから、駿台や代ゼミの170でも十分すぎるくらいの数です。
東進は同じような内容の授業をいくつも展開していて、重複が他の予備校に比べると多い気がしました。
また同様にスタディサプリも、大学受験講座では通年の科目別から、センター対策講座、志望校対策講座といった大手予備校と遜色ない講座を展開しています。
志望校対策講座では、東大や京大など難関国公立に、早慶、MARCH、関関同立など有名私大までカバーしています。
スタディサプリは日常の授業向けという印象が強いので、ここまで大学別に特化した講座があるのは意外ではないでしょうか?
講座数も、大学受験講座という括りでは92講座ですが、高1、高2の内容を勉強できる高校講座も含めば133講座、さらに高校生向けの小学・中学復習も含めると講座数は155にもなります。
スタディサプリでも大手予備校と変わらない幅広いレベルの講座を用意しているわけですね。
他の予備校では小中レベルの復習専用講座はほとんどありませんから、むしろそういった点ではスタディサプリに軍配が上がります。
講師の質
教室数や講座数の比較では意外な事実が色々と見えてきましたが、では肝心の授業を担当する講師の質はどうなのでしょうか?
これはもう、結論から言って何処の予備校も文句なしだと思います。
ひと昔前は「生徒の駿台、机の河合、講師の代ゼミ」なんて言葉があり、三大予備校の中では有名講師がたくさんいる代ゼミが講師の質はナンバーワンだと言われていました。
しかし今やどの予備校も大差なく、それぞれに人気の講師を複数抱えています。
また東進衛星予備校も、「今でしょ!」の林修先生をはじめ有名な講師がたくさんいますよね。
最近では代ゼミの有名講師が東進に移籍するなど、ますます講師の充実を図っているような印象です。
ではそれらの予備校講師と比較して、スタディサプリの講師はどうなのか?というと、もちろんスタディサプリの講師も負けていません。
たとえば英語の関先生はもはや神とまで称されるほど、わかりやすく本質を捉えた授業で中学生から大学受験生まで厚い支持を受けています。
もちろん感じ方に個人差はありますが、大手予備校と比較してもスタディサプリのほうがわかりやすいと評価する人も多いくらいです。
また化学の坂田先生も、可愛らしいルックスとは裏腹なキレのある授業で非常に人気です。
ちなみに坂田先生は駿台との掛け持ちもしてますので、ここからもスタディサプリの講師が大手予備校でも通用するレベルだということがわかります。
講師の質ははっきりいってどの予備校やサービスの授業も高いので、自分のレベルにあった授業を選べば後悔はないでしょう。
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合格実績
講師の質はどこも良いことはわかったけど、じゃあどこで比較するの?となると、合格実績というものがあります。
実際に自分が志望している大学や有名大学にどれくらい先輩が合格しているのかという数値は気になる人も多いと思います。
そこで各予備校の合格実績も調べてみました。
東進 | 東大:753名
京大:370名 国公立医学部:734名 |
駿台 | 東大:1,409名
京大:1,421名 国公立医学部:1,952名 |
河合塾 | 東大:1,290名
京大:1,197名 国公立医学部:1,712名 |
代ゼミ | 不明 |
スタディサプリ | 不明 |
※いずれも2016年度(2017年発表)の数値
さすがに全ての実績は載せられませんので、ここでは一例として難関と呼ばれる東大、京大、国公立医学部の数値をもとに比較してみました。
こちらは映像授業のみの実績はわかりませんので、教室での一斉授業の受講者も含まれています。
数字が3桁、4桁となるのであまりイメージがつきませんが、どこもすごい合格実績ですね。
東大、京大、医学部ともに1位は駿台で、僅差で河合塾が続きますがここの2校の差はほとんどないでしょう。
東進もかなり健闘していますが、校舎数の割には3位となっています。
ただ単純にこの数字を見て、「合格実績者は駿台がすごいのか」と考えてしまうのは注意が必要です。
この合格実績の計算方法というものは基本的に各予備校が独自に集計しているものですから、それぞれ基準が違います。
たとえば東進は現役生のみで高卒を数に入れていないとか、直近の高3に通っていた生徒のみで高2までしか通っていない生徒は数に入れないとか、講習生は数に入れないとか、けっこう厳しいルールを作っているようです。
でもじゃあ河合や駿台が水増しをしているのかというとそうではなく、東進は無料で授業が受けられる特待生制度を用意して、その数を参入していることに批判が上がったりしています。
駿台も河合も自主規定を設けていて、現役生向けには無料の受講制度を設けていません。
ですから実際のところの予備校ごとの合格実績というのはわからないしあまり参考にならないというのが実情なんですよね。
この授業は河合で、この授業は東進で…と掛け持ちする生徒も大勢いますから。
ちなみに代ゼミはというと、2013年を最後に全体での合格数を発表していません。
直営の校舎数が激減した最近ではあまり大きな数字は出ていないかも。
ただ2013年まで遡ると東大合格者も369名とかなりの数がいましたから、代ゼミだから駄目というわけでは決してないですね。
スタディサプリも全体での合格実績は公表していません。
自宅学習で所属があいまいなため、実数の把握というのは他の各予備校よりも難しいかもしれませんね。
ただ公式サイトの体験談を読む限り、スタディサプリで東大をはじめとする有名国公立や難関私大に合格している人もいますから、スタディサプリでも十分に難関大を目指すことは可能ということになります。
結局のところ合格実績というのは他人の実績。
自分の合否には一切関係ありませんので、あくまで目安のひとつとして考えて気にしすぎないようしましょう。
料金
東進 | 1回90分×20回:75,600円 |
駿台 | 1回50分×44回:107,800円 |
河合塾 | 1回45分:1,875円
1回60分:2,500円 1回90分:3,750円(1講座平均20回前後) |
代ゼミ | 1回90分×24回:79,200円 |
スタディサプリ | 月額980円 |
※金額は2017年現在のもの、講座により変動あり
予備校によって1回あたりの授業時間や数え方が違いますが、トータルするとだいたいどこも同じくらい。
大手予備校は1つの講座を取るのに8万円~10万円前後の費用が掛かります。
またこれはあくまで単科講座、つまりひとつの授業を取っただけで、受験に必要な科目を全て取ろうと思うと平均で60万円~70万円ほどの費用が必要になります。
さらに講座の受講料に加えてどこも入会金や担任費・指導費といった料金が別途発生するところも多く、また模試や志望校に特化した授業を取るとなると…相当のお金がかかってしまいます。
一応タイミングによっては現役生相手や成績優秀者には割引があったりもしますが、毎回都合よく適用されるわけでもなく、また全員が無条件で割引されるわけでもないので、割引狙いで通うというのは難しいですね。
対してスタディサプリは月額980円で全ての講座を好きなだけ受け放題ですから、単純な金額だけで見れば比較にならないほどスタディサプリが圧勝です。
スタディサプリと予備校の併用はあり?
ここまで様々な角度から予備校とスタディサプリを比較してきましたが、
「じゃあどっちも使う(併用)のはありなの?」
という疑問が湧いてきますよね。
これはもう、大アリでしょう。
スタディサプリも、基本的なレベルから難関大学対策まで講座が充実しています。
ただやはり特定の大学受験に関しては、数十年の実績や圧倒的な情報量を誇る大手予備校に軍配が上がる場合もあるでしょう。
ですからたとえば基礎~応用レベルまではスタディサプリや参考書を利用して自学自習しつつ、講習や模試などで実力の確認や総仕上げには大手予備校を活用する、といった勉強方法は非常に有効です。
また苦手な科目だけ予備校でも受講することで講師やチューターに質問する機会を作れますので、スタディサプリの弱点も補えますね。
総合的に考えると、予備校とスタディサプリはどちらか一方を利用するのではなく、どちらも賢く併用することで最高のコストパフォーマンスを生むはずです。
スタディサプリと予備校比較のまとめ
今回は東進、河合、駿台、代ゼミの各大手予備校とスタディサプリをあらゆる視点から徹底比較しました。
ポイントをまとめると、
- 大手予備校は合格実績や情報量、講座のバラエティが充実
- 価格はスタディサプリの圧勝
- 予備校・スタディサプリは併用が賢い
ということでした。
大手予備校とスタディサプリはそれぞれ特色が微妙に違いますので、どちらか一方を検討するのではなく、どちらもうまく使い分けるのがベターです。
とはいえいきなり予備校の高い講座に申し込むのは金銭的にも負担になりますし、自分に必要のない・合っていない講座を受講してしまっても原則変更はできません。
まずはスタディサプリで自分の実力を確認したり、基礎学力を底上げしてから、必要に応じて予備校の授業も検討すると良いですね!
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